短編小説「明るい光」（13）

短編小説「明るい光」（13）

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金正恩総書記は新しく建てられたリュギョン眼科総合病院を訪れた。

総書記は熱烈に歓呼する建設者と医師、看護士と従業員に手を振って応えた。

そして彼らの手を優しく握ってくれた。

しばらくして総書記は満面に明るい笑みを浮かべて病院のホールに入った。

総書記は、ホールの柱は病院らしく白色を塗ったので、きれいですっきりした感じがする、来院する人たちがとても喜ぶだろう、と言った。

副保健相の胸は熱くなった。もともと、最初の予想案にはホールの柱に薄い黄色を塗ることになっていた。総書記は薄い黄色にすると博物館の柱のようだ、白色に変えるようにと言ったのだ。

次いで総書記はホールの待合室に大きいテレビと時間がわかるように柱時計をかければ、見舞いに来る人や患者が時間もわかり、テレビを見ながら話も交わすことができるだろうと言った。

1階のメガネ商店を見ては、広々とした立派なつくりだと評価した。

入院病棟の8階まで詳しく見て外に出た総書記は、壮大華麗な病院を眺めて明るい微笑をたたえた。

「建物の中心に人の目を大きく表したのは本当に良いですね。そしてそのそばの壁面に視力検査表まで際立って見えるように刻み付けたのはユニークなアイディアです。リュギョン眼科総合病院は世界に誇るだけあるわれわれの時代のモニュメンタルな医療施設です。われわれの保健医療は党と国家が人民に与える最高・最大の物質的富であり、社会主義の姿そのものです。リュギョン眼科総合病院は朝鮮労働党の人民愛によって建てられた病院、昨日と今日、朝と夕が変わるほど一新する朝鮮の素顔を見せる労働党時代の誇らしい建築物です。金正日国防委員長があれほど気を配っていたリュギョン眼科総合病院をテドン川のほとりに大きく建てたので心が晴れるようです」

総書記の話を聞いている副保健相をはじめ同行した人たちの胸は感激でいっぱいだった。

ああ、総書記は主席と国防委員長の願い通りに、人民に仕える保健医療を最も高い水準に引き上げようと、あれほど心を砕いているのだ！

誰もが厳かな感情に浸っていた。天地も感激して、総書記を仰いでいるようだった。

空もあかねいろに染まり、大地は朝日に照り映えた。

総書記は病院の構内をゆっくりと歩きながら、リュギョン眼科総合病院の全景を長いこと眺めた。

病院の構内に下りて、仲良く尾を振っていた鳩たちも離れるのを惜しんでか、楽しく飛び交っていた。

その後、青い芝生に覆われたリュギョン眼科総合病院の前庭では、病院の医師と看護士、建設者、そして大勢の市民が集まった中、開院式が盛大に執り行われた。

屋外のひな壇には、キム・ソンギュン院長と第1副院長、そしてチャン・ジュンソン副保健相と共に老医学者のハン・ジュボンが往年の血気を取り戻したかのように並んで立っていた。

（コンテンツ―本）