短編小説「明るい光」（14）

―敬愛する金正恩元帥！

このごろ私は活気に溢れて働いています。私はリュギョン眼科総合病院に配置された後、新しく設置したエキシマレーザー治療機器で、高度近視が悪化して前の見えなくなったリャンガン道林業科学研究所の育種学研究者であるチョ・スリムさんの目を手術して光明を取り戻してあげました。

目を治したチョさんは、研究所に行って15日目に、新しい種類の木を育種できる大事な芽を発見したそうです。ここ数年内に国の山々を青い森に覆わせる、とその決意を述べていました。そして伴侶もできて、家庭も築くつもりだ、と今日の手紙に書いていました。

私はリュギョン眼科総合病院に来て、まったく新しい気持ちで治療に当たっています。とても楽しいです。目の治療のためのあらゆる設備と機材が充分揃っていて、若者たちを従えて働く誇りで胸がいっぱいです。

金正恩元帥！

元帥が開院を控えた病院を訪れた時、私も病院の幹部たちと一緒に元帥に随行しました。その日、元帥が玄関に浮き彫りにされている人の目を見て、あの眉の上に柳の葉まで刻み込めば、リュギョン眼科総合病院だということがすぐわかるだろう、昔から柳の多い所だという意味で、ピョンヤンを柳京、リュギョンと呼んだと言われた時は、本当に胸にじんーと来るものがありました。

そしてメガネ商店で販売員に、同行した人にどんなメガネが似合うかと聞いた時、販売員が幹部だから、それに似合うメガネを選んで上げますと答えましたが、幹部のメガネと一般の人のメ ガネが違ってはいけない、だれであれ、絶対差別しないで、それぞれの視力に合うメガネを選んでやらなければならないと教え諭したその時が忘れられません。

元帥に導かれる朝鮮人民は万の幸をいただき、むつまじい大家庭をなしています。実にわが国はいつも明るい光がさしている絶対、人間尊重の国として、毎日、毎時、目に見えて栄えています・・・