関東大虐殺は明白な国家犯罪

姜成姫(カン・ソンヒ、カン・ソニ):2023年に入って日本防衛省防衛研究所が保管していた1920年代の公文書が公開され多くの人々の関心事となりました。その公文書には関東大震災当時、日本内務省警護局が国中の地方長官宛に打った電報で「朝鮮人に対する厳しい取り締まりを要求する」と記載されていたとの事です。

今にも多くの人々の記憶の中にまざまざと残っている関東大震災。1923年9月1日に起きた強い地震で主な統治機関と公共施設・住宅が倒壊し、あちこちで炎が燃え上がり東京を中心とする関東一円は廃墟と化しました。

関東大震災がそれほど歴史にはっきり記されたのは単にその被害規模の大きさからではありません。無辜の朝鮮人が数多く虐殺された為でした。日帝に無残に虐殺された朝鮮人の数は凡そ23000人余りで関東地方は何の罪も無い朝鮮人の血に染まりました。

当時、破局的な地震で災難に遭った被災地の住民の間では救済の対策を講じない政府に対する抗議の機運が高まりました。社会の混乱が続く中、罹災民の不満は極度に達しました。これを鎮める為日帝は地震による混乱の責任を在日朝鮮人に擦り付け、罹災民の政府に向けられた不満を宥めようとの凶悪な陰謀を凝らしました。

社会科学院歴史研究所の教授・博士であるウィ・グァンナム室長のお話です。

「日帝は東京府と神奈川県を含む広い地域に戒厳状態を宣布して関東戒厳司令部まで設けました。戒厳令の宣布で関東一円に数万の陸軍兵力と全国から募った強力な警察部隊が集まり、15隻から成る日本連合艦隊が関東水域に結集しました。この膨大な兵力は自警団等の各種殺人団体を直に指揮し人間の頭脳では想像すら出来ない身震いする程の朝鮮人虐殺を働きました。これまで日本当局は『関東大震災の時に働かされた朝鮮人大虐殺に日本の軍隊と警察部隊が加担した根拠は無い』とし、政府の責任について頑なに否認して来ました。今回公文書が見つかり日本内務省警護局の指示が大虐殺の契機となったというこの一つの事実だけを見ても、関東大震災の時に働かされた蛮行が日本王の指示の下に働かされた特大の反人倫の犯罪・国家犯罪であった事がはっきり分かります(※声はシン・ヨンイル)」

しかし日本の現当局は公文書の公開後も「事実関係を把握出来る記録が見つからなかった」とし、「追加の調査を考えていない」との従来の立場を繰り返しました。過去清算の責任を絶対負わないという事です。

日本当局は血塗られた歴史を絶対正当化する事も葬り去る事も出来ないという事をはっきり知るべきです。

徹底的な過去清算は日本の避けられない法的・道徳的義務です。

(世界と朝鮮―史実)

2023.09.01 サイト音声の聞き書き
 


TOP英数字あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行贈り物資料

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-09-02 (土) 20:45:36