義兵長のリュ・リンソク

義兵長の柳麟錫

リュ・リンソクは、19世紀半ばから20世紀初めまで活躍した儒者出身の愛国的な反日義兵長です。1894年、朝鮮に対する日本帝国主義の武力侵攻がいっそう露骨になると、儀兵を起こし、その隊長となりました。

社会科学院歴史研究所の研究室主任、博士、助教授のウィ・グァンナムさんのお話です。

「リュ・リンソクは、国が危機に晒されると、民族の志操をあくまで守り、反日闘争に身を投じた愛国的な義兵長でした。国中の儒者に告げる文を発表して、死すとも朝鮮人民の敵である日本侵略者を討つためにこぞって立ち上がろうと呼びかけました」

リュ・リンソク義兵隊は、至る所で日本侵略者と売国奴を討ちました。1896年2月中ごろ、チュンチョン道の道都チュンジュを攻略しました。日本侵略軍はチュンジュを奪い取ろうと何度も攻めましたが、そのたびに痛手を受けて敗走しました。義兵隊は一ヶ月近くもチュンジュ城を守り、日本侵略者に痛撃を与えました。

1904年日露戦争が起き、日本帝国主義の朝鮮侵略の企みがあらわになると、リュ・リンソクはテチョンを中心とするピョンアン北道*1とピョンアン南道*2地方に活動地域を移しました。そして、各義兵部隊の統合と教え子たちによる反日儀兵隊の創設に力を入れました。

リュ・リンソクは、反日義兵長として、息が絶える瞬間まで反日闘争に専心した愛国烈士です。