同じ家族のように（マドゥサン経済連合会）

同じ家族のように

障害者の権利を法律で裏打ちし、その面倒をよく見てやり、優遇するのが社会の気風となっている朝鮮では数々の美談が伝えられています。同じ家族のように障害者に真心を尽くしている人の中には、マドゥサン経済連合会の従業員もいます。

マドゥサン経済連合会のキム・ソンジェ課長のお話です。

「いつでしたか、弊社の責任者がヘルスセンターのチャングァンウォン*1で訓練に熱中している一人の障害者の青年を見ました。その青年に会って話し合う過程に体は不自由でも、国の栄誉を馳せようとの大事な夢を胸に秘めていることがわかりました」

青年は朝鮮障害者スポーツ協会のキム・スンヒョクという選手でした。マドゥサン経済連合会の人たちはその青年の夢を叶えてあげようと思いました。連合会の人たちは、朝鮮障害者スポーツ協会と連係を密にして、必要な衣料品と生活必需品を送り、力と勇気を持たせる一方、訓練の相手にもなりました。

朝鮮障害者保護連盟中央委員会のロ・ギョンス副委員長のお話を聞いてみましょう。

「私たち障害者の中には国際競技で優勝した選手もいれば、芸術の技量を磨いて人民に親しまれる芸術家もいます。これには同じ家族のように障害者の皆さんを成功へと導く熱い思いが込められています」

心の悩みと痛みを持っている人ほど、熱く思いやってくれるので、それがそのまま障害者の夢を広げる滋養分となっています。

助け合い、いたわりあう美徳の世の中、まさにこれがお金や財貨ではその真価を計れない朝鮮ならではの素顔ではないでしょうか。

（文化―くらし）

2023.12.24の記事