リョングァン亭

練光亭

古跡リョングァン亭*1は平壌の都心を流れるテドン川*2の畔にあります。

紀元前277年から紀元668年まで存続したコグリョ、高句麗時代の6世紀中頃に建てられた東屋です。その後何度も改築され、今のは1670年に立て直された物です。

リョングァンという名は漢字で「練光」と書き「光と風に曝されて練磨されて来た東屋、見晴らしの良い東屋」という意味ですが、一頃「第一楼台」とも呼ばれました。

（字幕）「練光亭」：光と風にさらされて練磨されてきた東屋

その佇まいも独特で、2棟の楼閣がやや互い違いに建てられ、大小の2つの入母屋造りの屋根が直角で繋ぎ合っています。東屋全般がカラフルに彩られ、大梁には絹の文様が描かれています。

（字幕）「天下第一江山」

社会科学院歴史研究所主任チュ・ソンチョルさん。

「この字が初めて書かれたのは朝鮮封建王朝時代ですが、当時、隣国の使臣がここに上り、目の前に広がるピョンヤンの美しい景色に目を奪われて残した字です。これはコリョ時代の有名な詩人だったキム・ファンウォンのエピソードを伝える未完成の詩の木版です。当時、プビョク楼*3に上がって詩を書いていたキム・ファンウォンは、ピョンヤンの絶景を表すには自分の才能が余りにも足りないことを嘆き、詩を締めくくれないまま筆を折って涙ながらにプビョク楼を下りたと言います」

（字幕）朝鮮封建王朝：1392年―1910年、コリョ（高麗）：918年―1392年

有名な詩人も詩語が足りなくて詠い尽くせなかった平壌の絶景。日増しに変貌するテドン川の畔と共に、今、平壌は更に美しくなっています。

（観光）