チンポ海戦

鎮浦海戦

チンポ海戦は、コリョの水軍がチョンラ道*1のチンポ*2に侵入した倭寇を撃滅した戦闘です。コリョ、高麗は918年から1392年まで存続した朝鮮の封建国家です。

社会科学院歴史研究所の研究室主任、博士、助教授チュ・ソンチョルさんのお話です。

「わが国で倭寇の侵入と略奪が本格化したのは、コリョ後半の1350年以降からでした。当時、倭寇の侵入回数は実に400回以上に達しました。その中、コリョは、使臣を日本に使わして倭寇の取締りを強く求めました。しかし、倭寇の侵略行為は根絶せず、次第に大規模なものになりました」

1380年に入り、倭寇の侵入は更に露骨になりました。その年の8月、倭寇はチョンラ道のチンポに500隻以上の艦船を入らせ、略奪と蛮行の限りを尽くしました。倭寇のこうした不法極まりない侵入行為はコリョ封建政府をして侵略者を断固懲罰する措置をとるようにしました。

コリョ封建政府の措置により、ラ・セ、シム・ドクブ、チェ・ムソン率いるコリョの水軍は火砲を載せた100数隻の戦艦でチンポ沖に進出しました。チンポ沖でコリョの水軍は、武力の優勢に頼って来襲する敵船に向かって一斉に砲門を開き、敵船を全て焼き払い、多数の敵兵を殺傷しました。

チンポ海戦の勝利は、14世紀の中頃以後、執拗に続いていた倭寇の侵入を撃滅する戦いで一つの転機となりました。このようにチンポ海戦は朝鮮の中世海戦の歴史で重要な位置を占める大戦闘の一つでした。

侵略者に立ち向かって勇敢に戦った朝鮮人民の歴史には、918年から1392年まで存続したコリョ、高麗時代のチンポというところでの海戦もあります。チンポ海戦は1380年8月、コリョ水軍がチョンラ道*1チンポ*2に侵入した倭寇を撃滅した戦いです。

社会科学院歴史研究所の研究室主任チュ・ソンチョルさんのお話です。

「わが国で倭寇の侵入と略奪が本格化したのは、コリョ後期の1350年以後からでした。この時、倭寇の侵入回数は400回以上に達しました。そうした中、当時のコリョは、使臣を日本に使わして倭寇の取締りを強く求めました。しかし、倭寇の侵略行為は続くばかりか、大規模なものに拡大されました」

1380年7月、チュンチョン道一帯に大規模な武力で侵入した倭寇は、略奪の限りを尽くし、8月にはチョンラ道チンポに500隻以上の艦船を入らせました。倭寇侵入の知らせを受けたコリョ政府は、急きょ、水軍艦隊を編成して現地に派遣する措置を取りました。それで1380年8月、100隻以上の戦艦からなるコリョ水軍がチンポ沖に進出しました。

コリョ水軍は倭寇より艦船が少ない状態でしたが、天をつく勢いでした。敵船に向かって突進するコリョ水軍の艦船の数が、自分よりはるかに少ないことを知った倭寇は戦う姿勢をとりました。いよいよ100隻あまりのコリョ水軍と500隻以上の倭寇との戦いが始まりました。

コリョ水軍の艦船に威力ある火薬兵器が装備されていることを知らなかった倭寇は、数隻ずつ結んだ船団で抵抗しました。コリョ水軍は来襲する敵船に向かって一斉に火砲を撃ちました。敵船には一斉に火がつき、海全体が深い煙と激しい炎に包まれました。

狭い港湾から抜け出すことができなかった敵船は慌てふためいて互いに衝突し、海の中に沈んでしまいました。500隻以上の敵船は強く抵抗することもできず、コリョ水軍の威力ある火薬兵器によって撃滅されました。

数の上で何倍も優勢な敵軍を一撃の下に撃滅し、火砲で武装したコリョ艦隊の威力を轟かせたチンポ海戦は朝鮮の中世の海戦の歴史で重要な位置を占める大戦闘のひとつでした。

（観光）