共和国での中等義務教育

共和国での中等義務教育

根が丈夫であってこそ充実した実がなるように、中等一般教育を重視してこそ立派な人材を育てることが出来ます。共和国ではずっと以前から中等教育を重視し、その発展に関心を向けました。

今から54年前の1958年11月、共和国ではアジアで初めて全般的中等義務教育制が実施され、中学生の無料教育が行われました。当時、アメリカの武力侵攻を退ける3年間の祖国解放戦争が終わって5年ばかりなので国の事情はとても厳しいでした。

しかし、共和国政府は中学校を増設する積極的な措置を講じる一方、校舎の建設を進めました。こうして1958年、中学校の数は2519校、中学校教員の数は2万7459人に増えました。1958年11月1日から共和国各地では無料教育による全般的中等義務教育制が成功裏に実現しました。

キム・チェク工業総合大学講座長の教授、博士リ・ジョンラクさんはこう語りました。

「全般的中等義務教育制が実施されて私は1960年、当時ナンポ市のテドゥ中学校に入学しました。戦争が終わって間もないので労働者家庭のうちの暮らしは豊かではありませんでした。国の恩恵で私は金を出さずに中学校で学び、これはその後、大学での勉強にたいへん役に立ちました。特に物理の知識は生体電子工学を専攻する上で大いに役立ちました。その知識を元にして教授、博士になりました」

その後、共和国では社会主義建設が進むに連れて1967年に全般的9年制技術義務教育が、1972年に世界で初めて全般的11年制義務教育が実施されました。そして、今年の9月25日には朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の法令「全般的12年制義務教育を実施することについて」が発表されました。

全般的12年制義務教育制は全般的11年制義務教育制の発展であり、中等一般教育体系の新たな高い段階です。1年間の就学前教育と5年制小学校、3年制初級中学校と3年制高級中学校に至る12年の体系的な教育期間に一般基礎知識と現代的な基礎技術知識を教えて新しい世代の中等一般教育を完成するのが全般的12年制義務教育制の優位性です。

今後、新しい義務教育制によって共和国の中等教育の内容と質に転換がもたらされるでしょう。

共和国では久しい前から中等教育が重視され、チュチェ47（1958）年11月から全般的な中等義務教育制が実施されました。これは東方では初めてのもので無料教育制によって徹底的に裏付けられていました。この時から中等義務教育制は段階別に発展しました。

チュチェ56（1967）年からは中等一般教育と基礎技術教育、教育と生産労働が密着された全般的9年制技術義務教育が実施され、チュチェ61（1972）年からは世界ではじめて全般的11年制義務教育が実施されました。こうして中等義務教育の完成したシステムが築かれました。

チュチェ101（2012）年9月25日、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の法令「全般的12年制義務教育を実施することについて」が公布されました。全般的12年制義務教育制は全般的11年制義務教育制の発展で、中等一般教育システムの新たな高い段階です。

1年間の就学前の教育と5年制小学校、3年制初級中学校、3年制高級中学校にいたる12年間の系統的な教育期間に一般基礎知識と現代基礎技術知識を教えて新しい世代に中等一般教育を完成させる義務教育です。5年制小学校の課程では自然と社会についての基礎知識を身に付け、中等教育を受ける準備を整えるようになります。

そして、3年制初級中学校では中等一般基礎知識を教え、3年制高級中学校では中等一般知識を完成させ、知識経済時代にふさわしい基礎技術知識を学ぶことになります。

全般的12年制義務教育制によって共和国の中等教育は内容と質の面に画期的な転換がもたらされるでしょう。

• 2013.04.03 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議法令