明るく朗らかに、そして元気いっぱいに

6月1日は「世界子供の日」です。子供達誰もが指折り数えて待っているこの日は、障碍児にも生きる事の喜びと自信を与えています。

こちらは平壌の紋繍地区にある体育館です。世界子供の日が制定されて68年になる事を受け、ここでは障碍児との交歓会がありました。先生と親達の手に引かれて障碍児と幼稚園の子供達がニコニコ顔で会場に入りました。

朝鮮障害児リハビリセンター長ソン・ヒャンチュンさん。

「今日、障害児と正常な子供たちが交わって、芸術公演や多彩なコミック・スポーツを行うことになっています。今日の集いは、障害児も正常な子供と同じく幸せな生活が出来るという自信を持たせる良い契機となるでしょう」

集いでは始めに、リハビリセンターと東紋第2幼稚園の子供達が一緒に出演する芸術公演がありました。中でも障碍児が出演するマジックが一番人気でした。素早い手さばき、空っぽの箱から次々と出る花々、観客は惜しみない拍手を贈りました。お褒めを独り占めしたように、豆マジシャンは肩をそびやかしました。

障碍児達は素晴らしい輪の技も披露して観客を喜ばせました。

アニメ『少年将軍』の軽快な歌に合わせて、保母や先生の世話になってリズム体操の動作を一つ、二つこなしていく障碍児達。動作はぎこちないものの、班毎に自分達も大きくなると一人前になれるという自信が満ち溢れていました。

リスとハリネズミの両チームに分けて行われたコミック・スポーツが、雰囲気を盛り上げました。

ボールの奪い合いです。どのチームの選手が先にボールを持って来るのでしょうか。ああ、リスのチームの選手が先にボールを持って来ました。

大人と一緒にする輪を掛けての競争には訪朝客も参加したので、尚異彩を放ちました。競技の勝負が決まる度に競争グラフに背伸びするかのように赤い星が貼り付けられました。

一番の見物は綱引きでした。一番後ろでがっしりとした体に綱を巻きつけているこの子供は、ト・ユソン君です。「いくら引いても僕がいるのでビクともしない」という自信満々な顔つきです。正常な子供達と心と力を合わせて綱を引く息子の姿を見る母親の気持ちはどうでしょう。

ト・ユソンの母ソン・ヒヨンさん。

「ユソンが正常な子供たちと一緒に綱引きをはじめ色々なコミック・スポーツを楽しんでいるのを見ました。他の障害児の母親の気持ちも同じだと思います。ユソンをはじめ障害児たちを立派に育てる先生たちに感謝したい気持ちです」

これは障碍児達を受け持って温かく見守るリハビリセンターの保母と先生だけでなく、国中の子供皆を差別なく優しく包み込む社会主義のこの国に対する感謝の表れでした。

この日、障碍児達は「空は青く、心楽し、歌おう幸せを」と歌を唄い踊りました。

ソンヤン・ハナ財団のエリソン・ロラリン・ウィルソンさん。

「今日、障害児と共に楽しい一時を過ごしました。そして、貴重な体験もしました。障害児たちは体が不自由ですが、皆が熱心に自分のチームを応援しました。本当に素晴らしいと思います。私は障害児たちに明るい未来があることを心から祈っています。そして、この子供たちがこれからも正常な子供たちと同じく社会活動もして、幸せになることを願っています」

このように朝鮮の障碍児達は世界子供の日を楽しく過ごしました。障碍児達はこれからも一点の翳りも無く、将来への自信と希望を持ってすくすく育つでしょう。

明るく朗らかに、そして元気一杯に。

（世界と朝鮮）