パイオニア

金日成総合大学の主任であるアカデミー会員候補、教授、博士のキム・リョンフンさんは、朝鮮で初めて地下超塩水による製塩方法を確立して、塩の生産の確実な見通しをつけた貫禄のある科学者です。

従来、朝鮮には地下超塩水が存在しないと考えられていたので、その製塩方法は空想に過ぎませんでした。しかし、キムさんは他国にある地下超塩水が朝鮮にないはずがないとし、朝鮮西海の形成と進化についての研究を深めました。

そして、研究チームを率いて10数年間の探求を重ね、ついに国内で地下超塩水による製塩の工業化を実現しました。こうして、耕地面積が限られている朝鮮で現存の塩田を利用してヘクタール当たりの産量を2～5倍に増やすことができました。

キムさんのお話です。

「当然すべきことをしたのですが、国では私たちの研究チームに2月16日科学技術賞を授け、また、私を2022年の国家最優秀科学者、技術者に押し立てました。小成におごらず、国に実質的に役立つ研究の成果を出すため尽力します」

地下超塩水による製塩の工業化のパイオニアで国家最優秀科学者のキム・リョンフンさんは、今も若い研究者と共に科学の世界に絶え間なく挑戦しています。

（文化―科学技術）

2023.04.09の記事

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