キムチ

キムチ

キムチは古くから朝鮮人民の食生活に欠かせない伝統の食べ物です。白菜と大根等の野菜に、色々な調味料と塩辛などを混ぜ入れてつけたものですが、乳酸の発酵によるつーんとしたさわやかな口当たりはキムチ独特のユニークな味です。

朝鮮民俗博物館のキム・ミョンシム主任のお話です。

「キムチという呼び名はチムチェ、または、チムジャン、つまり漬けて保存するという言葉に由来しています。昔の記録によりますと、今から2千年前に大根とチシャなどの野菜が栽培されていましたし、塩漬けした保存食と発酵食品なども発展していたと言います。さらに、千年ほど前からは官庁に『チムジャンコ』というキムチ専門の機関まであったとの記録もあります。つまり、朝鮮のキムチの歴史は非常に古いということです」

このように昔から朝鮮人民の生活と切り離せない歴史をつづってきたキムチですが、その種類は数十種に及びます。季節的に見ますとやはり冬にキムチを一番たくさん食べます。冬の長い朝鮮でキムチは大事な食品なので、越冬用のキムチ漬けはどの家庭でも年中行事として手間隙掛けて行っています。それで11月ともなればどの家でも、越冬用のキムチ漬けに精を出します。

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