2人青銅サーカス装飾

2人青銅サーカス装飾

2人青銅サーカス装飾は、紀元前30世紀初めから紀元前108年まで存続した朝鮮初の奴隷制国家、古朝鮮の遺物です。ファンヘ北道*1サンウォン郡*2にある約5千年前の支石墓から出土した遺物です。

社会科学院考古学研究所の研究者キム・ヨングンさんのお話です。

「2人青銅サーカス装飾は、高さ4.8センチメートル、幅5.1センチメートル、厚さが1.8～2.5ミリメートルの鋳造品であり、そのふちに一部の鋳造の跡が残っています。二人三脚で肩を並べ、片手で輪を取って芸当をし、軸足で輪を回すサーカスの一場面を表しています。また、肩から下の方へ波状の屈曲になり、リズミカルに観客の興をそそる道化師の高い技巧を表しています。この2人青銅サーカス装飾は、当時の生活慣習と優れた工芸術、楽しくて情緒たっぷりの芸術活動をリアルに見せる貴重な考古学的物件の一つです」

2人青銅サーカス装飾は当時、サーカスが社会活動の一形態に分化し、これに基づいて朝鮮の民族サーカスが早くから高い水準で発達したことを見せています。

（文化―歴史）