父と娘ともに名優
父と娘ともに、人民俳優の称号を受け、映画界に名を残した二人がいます。父のオ・ヒャンムンさんは個性あふれる声優として、娘のオ・ミランさんは精彩に富む迫真の演技で評判でした。偉大な金正日総書記は、個性的な声が得意のオ・ヒャンムンさんを大事にし、恩情の限りを尽くしました。
ある年の正月、金正日総書記は、芸術家たちを食事に招きました。オ・ヒャンムンさんとオ・ミランさんを暖かく迎え入れた総書記は、年はいくつで、体の具合はどうかをやさしく聞き、配役にまで関心を向けました。そして、オ・ヒャンムンさんが出演したある映画を高く評価し、その一場面の台詞を聞いてみようと言いました。
オ・ヒャンムンさんは、面白い一場面を選んで、調子に乗って、生の演技をしました。一人で二つの役をこなすその演技は、映画の場面をそのまま再現したようでした。滑稽な演技と声に、場内の人は爆笑しました。
満ち足りた表情で、オ・ヒャンムンさんの笑顔を見ていた総書記は、楽しく笑うのを見ると嬉しい、国の解放後、南朝鮮にいた時、反動勢力が名優のオさんを引き込もうとしたが、信念を曲げず、金日成主席がいる共和国に来た、自分はオさんを信じる、と話しました。オ・ヒャンムンさんとオ・ミランさんの目に熱い涙があふれました。自分たちを信じて大事にする深い恩情に感謝しました。
その後、総書記はオ・ミランさん主演の「キキョウの花」、「生の軌跡」など数編の劇映画を指導し、貫禄のある名優に育てました。そして、オ・ミランさんの演技が素晴らしいと高く評価し、映画界の花と呼びました。総書記の思いやりによって、オ・ミランさんは「金日成賞」受賞者、人民俳優として、人生に深い余韻を残しました。
オ・ミランさんの息子、ハム・イェソンさんのお話です。
「金日成主席と金正日総書記の信頼と恩情の中、映画の製作に一生を尽くし、人民俳優に成長した私の祖父と母は、いつまでも人々の記憶に残っています。今も、祖父と母が出演した映画を見るたびに、主席と総書記の信頼と恩情がなかったなら、祖父と母がそれほど多くの映画に主演して、国中に評判の名優になれただろうかと思います。実に、祖父と母の人生は、偉大な指導者の許でのみ、人みなの運命も、甲斐ある人生も守られるということを語っています」
2017年の記事