気高い民族愛（タングン王陵）

気高い民族愛

この陵は、朝鮮の歴史に初の国家として印された古朝鮮建国の始祖タングンの陵です。ピョンヤンのカンドン郡*1のテバクという山*2にあります。

タングンは長い間、神話の中の存在とされ、タングン朝鮮も伝説のものとして伝えられていました。それは、タングンが朝鮮民族の初の建国始祖として神格化され、それにまつわる多くの伝説が生まれたことにも一因がありますが、基本は日本帝国主義が植民地支配の時、タングンを歴史から消し去ろうとしたことに起因しています。

朝鮮民族の5千年の歴史を考証するため心血を注いだ偉大な金日成主席は、昔の誤った歴史観による民族史のひずみを多くの史料に基づいて1つ1つ是正しました。タングンについての伝説とカンドン郡のタングン王陵についての資料を考察し、歴史学者たちにタングンについての研究を深める課題を与え、随時、その結果について調べました。主席の正しい指導の下に、長い間、歴史に葬られていたタングン王陵の発掘が行われ、チュチェ82（1993）年2月、タングンの遺骨と遺物が出土しました。

民族遺産保護指導局のチョン・ギョンヒさんのお話です。

「チュチェ82（1993）年9月、偉大な金日成主席は80の高齢にも関わらず、カンドン郡の所在地にある昔のタングン王陵を訪れました。主席は、タングンは神話の中の人物でなく実在した人物であり、ピョンヤンに生まれ、ピョンヤンを中心にして古朝鮮を建て、ピョンヤンで世を去った、ピョンヤン地方は太古から山水が秀麗な人類の発祥地だった、と喜びに満ちて話しました。陵を見た主席は、タングン王陵の敷地をあつらえ向きの場所に定め、立派に改築しなければならないと言って、現地にまで赴き、テバク山の麓の尾根にタングン王陵の敷地を見立てました。その後も、主席はタングン王陵を立派に改築するのは、朝鮮が5千年の歴史を持つ歴史の古い国であり、朝鮮民族が成立当初から1つの血筋を引いてきた単一民族で、革命の首都ピョンヤンがタングンが生まれた朝鮮民族の古くからの故郷であることを見せる上で重要な意義を持つとし、タングン王陵復旧委員会も組織しました」

晩年のチュチェ83（1994）年7月6日も、主席は経済部門の責任者協議会を終えてとても疲れたものの、少しも休まず、タングン王陵改築の完成予想案を見ました。朝鮮民族の元祖の実在を歴史的に考証し、その陵を立派に改築するようにした主席の不滅の業績は、朝鮮の民族史と共に末永く輝いています。

タングン王陵を改築して、朝鮮民族の英知と威容を世界に誇り示そうとの主席の大志は、偉大な金正日総書記の優れた導きによって見事に実現しました。総書記の細やかな指導の下にタングン王陵はタングン朝鮮の気概にふさわしく壮大に改築され、朝鮮民族の財宝、人民に限りない民族の誇りを持たせる文化財となりました。

不世出の偉人たちの気高い祖国愛、民族愛が秘められているタングン王陵。タングン王陵は国と民族の尊厳と栄誉、誇りを世界に示そうと労苦の限りを尽くした金日成主席と金正日総書記の不滅の業績を末永く伝えるでしょう。

（偉人伝）

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