開天節とタングン祭礼

開天節とタングン祭礼

10月3日は朝鮮民族の始祖であるタングン*1、檀君の誕生日です。朝鮮では先祖伝来、タングンの誕生日を開天節として記念して来ました。

社会科学院歴史研究所の研究者であるキム・ソルギョンさんのお話です。

「開天というのは文字どおり、天が開かれたという意味です。タングンは初の古代国家を建てて国名を朝鮮としました。これを後の朝鮮と区別するため昔の朝鮮、つまり、古朝鮮と呼んでいます」

古朝鮮は紀元前30世紀初めに建てられ、およそ3千年間、存続しました。この時から朝鮮民族はタングンを元祖としてひとつの血筋を引き、ひとつの国土で同じ言語を使って暮らして来ました。それで祖先はタングンを民族の元祖と崇拝し、タングンの子孫であることを子々孫々自負して、数千年に渡ってタングン祭礼を行いました。

タングン祭礼は朝鮮民族の元祖であるタングンが生まれた日である開天節を迎えて、タングン王陵で法事を行う儀式のことです。毎年、開天節に際して開かれるタングン祭礼は、朝鮮人民に民族の一員という誇りと自負を持たせる有意義な契機となっています。

タングン祭礼は国家無形文化遺産に登録されました。

（文化―歴史）

• 2022.10.04 開天節記念行事が行われました
• 2023.10.04 開天節記念行事が行われました