開天節とタングン

開天節とタングン

10月3日は朝鮮民族の始祖であるタングン*1、檀君の誕生日です。朝鮮では先祖伝来、タングンの誕生日を「天が開かれた日」、つまり古代国家の成立を意味する開天節とし、記念して来ました。

タングンは歴史に実在する人物です。

ピョンヤン市*2カンドン郡*3にあるタングン王陵ではチュチェ82（1993）年、タングンの遺骨が発見されました。当時の年代測定によりますと、遺骨が5011年前のものだという科学的な確証がありました。タングンが生まれ、成長した時は原始社会末期でした。豊かになった特権階層と共同体の一般の人との貧富の差が大きくなり、対立が激化していた時でした。

社会科学院の考古学研究所のソン・チョル主任のお話です。

「大きな体格と明敏な頭脳を持つタングンは、武術に優れた当代の名人でした。幼い時から弓と槍、剣など武術の訓練に熱中し、自然と社会の事理を悟るために努めました。タングンは成長しながら次第に社会を変える大志を抱きました。父の後を継いで首長になったタングンは、初の古代の奴隷制国家である古朝鮮を建てました」

古朝鮮、今の朝鮮と区別するため昔の朝鮮、つまり、｢古朝鮮」と呼んでいますが、紀元前30世紀初めに建てられました。およそ3000年近く存続しました。

タングンが国を建てたので、朝鮮民族は東方で最も早い時期に国家時代、文明時代に入りました。

（観光）