戦友の遺族への恩情

戦友の遺族への恩情

偉大な金日成主席は生前に革命的義理の多くの逸話を残しました。抗日革命家コン・ヨン*1さんの遺族も熱き信頼と愛情を受けました。

朝鮮が日本帝国主義の植民地支配から解放された翌年のチュチェ35（1964）年2月のことです。金日成主席はピョンヤンに来たピョクトン郡*2のある農民に会い、コン・ジェスという人を知っているかと聞きました。コン・ジェスは抗日革命家コン・ヨンさんの本名でした。

ピョクトン郡生まれのコン・ヨンさんは抗日革命闘争の時、主席が結成した「トゥ・ドゥ」、打倒帝国主義同盟のメンバーとして活動し、日本軍との激戦で戦死しました。農民に確かな答えが聞けず、主席は気が晴れませんでした。

コン・ヨンさんの遺族の生死がおぼつかなかったのです。遺族の安否が気づかわれてなりませんでした。その後、主席は20数年間、戦友の遺族を捜すため努力の限りを尽くしました。

チュチェ56（1967）年7月のある日、突如コン・ヨンさんの遺族を探したとの朗報が伝えられました。関係者は戦友を思う主席の信義に感服し、国中を訪ね回り、カンゲ市*3に住んでいたコン・ヨンさんの娘を探し出しました。主席は喜びの余り多忙な国事を先送りにしてコン・ヨンさんの娘コン・グクオクさんに会いました。

娘の顔に亡くなった戦友の往時の姿を覚えた主席は、コン・ヨンの娘に違いないと言ってぎゅっと抱きしめました。そして、生きてきた来歴や一年前に世を去った母について聞き、長い時間を割いて戦友の娘と語り合いました。

この日、主席は、40歳になるまで父の顔が知らずに育ったコン・グクオクさんに、君はとても父に似ている、父のように立派な革命家になって、と言いました。その後も、主席は何度もコン・グクオクさんに会い、愛情の限りを尽くしました。また、その子女たちも立派に育てるようにしました。

コン・グクオクさんの娘リ・ソンヒさんのお話です。

「母は生前に家族が浴した主席の愛情について語り、私たちがそれを忘れず、衷情尽くして報いるべきだと言いました。私たちはおじいさんのように敬愛する金正恩元帥について革命の道をあくまで進みます」