志遠の思想

志遠の思想

7月10日は朝鮮の反日民族解放運動の卓越した指導者である不屈の革命家キム・ヒョンジク*1先生の誕生120周年の日です。キム・ヒョンジク先生は偉大な金日成主席の父です。

キム・ヒョンジク先生は革命活動の全期間、志遠、遠大な志の思想を革命と生活のモットーにしました。先生は早くも少年時代から日本帝国主義の植民地支配下に置かれた朝鮮民族の奴隷の運命を痛感し、奪われた国を必ず取り戻す雄志を抱きました。

先生がピョンヤンスンシル学校*2に通っていたときのことです。「現代は青年学徒に何を求めているか」というテーマの討論会で「不穏思想」を宣伝したとの理由で先生はピョンヤン警察署に拘禁され、3日後に釈放されました。

先生は、このたび、国をなくした人民は喪家の狗にも劣るということを痛感した、体が引き裂かれて粉になろうともこの地から日帝を追い払い、国の独立を成し遂げるべきだ、われわれの代に国の独立が出来なければ代を継いででも必ず独立を成就すべきだと言いました。

先生は国の独立は決して簡単に出来るのでなく、長期にわたる厳しい闘争によってのみ実現できるということを見越しました。それは、先生が朝鮮人民の反日闘争の歴史的教訓から見出した実践的結論でした。

あれから先生は国の独立と繁栄、人民の自由と解放を実現するには遠大な志を持つべきで、遠大な志を実現するにはどんな困難と試練が横たわろうとも屈せずに闘うべきだという信念を固めました。

このように遠大な志を抱き、遠い先を見越した先生の志遠の思想は、侵略と従属、抑圧と搾取に断固反対し、国と人民を熱愛し、自国の人民の力を信じ、その力を培って国の解放と民族の独立を実現し、ひいては解放された国に新しい文明国を建てるべきだと言う民族自主精神と愛国的立場で一貫した思想です。

キム・ヒョンジク先生が志遠の思想の下、反日民族解放運動を繰り広げたので朝鮮人民の反日闘争の新しい道が開かれました。キム・ヒョンジク先生は志遠の思想を具現して「朝鮮国民会」を結成し、反日愛国勢力を一つに結集させ、朝鮮の反日民族解放運動を民族主義運動から無産革命へと方向を転換することについての路線を示し、精力的に活動しました。

このように志遠の思想は自力で自分の国と民族を生かし、繁栄する人民の国を建てようとの愛国の思想でした。偉大な金日成主席は志遠の思想を発展させて先軍の思想を示し、朝鮮革命の新しい道、チュチェの道を切り開きました。

その道で国の解放の歴史的偉業が実現し、民族の自主的な尊厳が轟かされ、栄える人民の楽土、社会主義の新しい国が建てられました。