遺産

遺産

キム・ヒョンジク*1先生が息子の偉大な金日成主席に譲り渡したのは、財物や金銭ではありませんでした。「志遠」の思想、三つの覚悟、同志獲得の思想、二挺の拳銃、これが全部でした。幾多の苦労と犠牲を前提にする遺産だったが、わたしにとってこれ以上貴い遺産はなかったと、金日成主席は回顧しました。

「志遠」の思想

「志遠」とは文字通り、遠大な志を持つと言うことです。「志遠」は、キム・ヒョンジク先生の座右の銘でした。「志遠」の思想は、個人の栄達や身を立てて名をあげるための世俗的な人生訓ではなく、国と民族のためにたたかうことに生きがいと幸福を求める革命的人生観であり、代をついでたたかっても必ず国を解放しなければならないと言う不屈の革命精神です。

三つの覚悟

キム・ヒョンジク先生は、革命家はどこにいても、つねに三つの覚悟ができていなければならない、餓死、殴死、凍死、つまり飢え死にする覚悟、殴り殺される覚悟、凍え死にする覚悟をもって初心を守り通さなければならない、と言いました。

同志獲得の思想

キム・ヒョンジク先生は、同志のためなら何も惜しみませんでした。病床にあっても、息子に、多くのりっぱな同志と交わるよう、重ねて強調しました。「同志のために死ねる人であってこそ、りっぱな同志が得られるのだ」、父の言葉は、金日成主席の脳裏に焼きつきました。

二挺の拳銃

キム・ヒョンジク先生の逝去後、金日成主席は母から父の遺産である二挺の拳銃を譲りうけました。母は、この銃で父がなしえなかった国の解放の偉業を必ず実現するようにと頼みました。二挺の拳銃を元手に、主席は革命武力を創建し、国の解放の歴史的偉業を成し遂げました。

（フィーチャー）