家庭の幸せ（花の家）

家庭の幸せ

ピョンヤンのモランボン区域*1のケソンという町*2に博士の家庭、科学者の家庭、花の家と呼ばれる家庭があります。キム・ジュオンさんの家庭です。

この花の家という呼び名はこの家の1人娘によって生まれました。娘のキム・ソンヨンさんは格別花を愛すると言います。ということで、この家庭では多くの花の木を育てています。キム・ソンヨンさんが幼い時、自分で作った季節折々の植物標本集と花を歌った童謡は見る人、聞く人皆を感動させました。それ以来、この家に花の家という異色の呼び名がついたのです。

幼少のころから音楽神童、数学神童としてもうわさが立ったキム・ソンヨンさんでしたので、小学校の時から実力の面で首席を通し、それで周りの人たちは両親に似ていて頭が切れ、粘り強いと言っていました。キム・ソンヨンさんの夢は両親のように立派な科学者になることでした。キムさんの両親は科学の探究に全身全霊を打ち込んだ科学者夫婦で、国の人材の育成と科学技術の発展に大いに役立ちました。

母のイム・ジンスクさんは日本に住んでいて、8歳の時、両親と共に祖国に帰国しました。その後、大学を卒業して教師になり、国の教育人材の育成にすべてを尽くしました。幸せな家庭を築いたイムさんは今は定年退職しましたが、国の配慮に報いる思いで、外国文図書の翻訳と執筆に人生の誇りを感じています。イムさんが翻訳し、執筆した資料は国の科学技術の発展に大いに役立っています。

イム・ジンスクさんのお話です。

「夫もそうだし、私も無料で大学を卒業し、博士にもなりました。娘も何の心配もなく育ち、思う存分学んで優等の成績で大学を卒業しました。これらすべては社会主義祖国を抜きにして考えられないことです」

今はキム・ソンヨンさんも先端技術のパイオニアとして学界で頭角を現しています。一生、国の科学の発展に真心を捧げること、キムさんの家庭のほこりと幸せは正にこれなのです。

育ててくれた祖国のために献身的に尽くすのを幸せとみなすこのような多くの家庭があるので、朝鮮の未来はばら色に輝いています。

（今日の朝鮮）