神童

神童

ピョンヤンの都心にあるピョンヤン・ミンフン小学校。この学校が誇る神童と呼ばれる生徒がいます。詩の作りも上手、歌とピアノも抜群、勉強でも一番のチェ・ソングォンさん、一年生、8歳の男の子です。

幼稚園に通っていた頃、ソングォンさんを受け持っていたピョンヤン・キンマウル第1幼稚園のハン・ヒャンラン先生の話によりますと、ソングォンさんは飲み込みがとても早く、何でも教えたとおりにしたとのことでした。

幼稚園では最初、音楽的センスがあり聴覚が優れているソングォンさんに注目し、ピアノと歌を教えました。ソングォンさんの音楽的才能はめきめきと伸び、幼稚園が全国的な芸術祭典で一等をするのに大きく寄与しました。

ソングォンさんが作文を始めたのは幼稚園の年長組にあがった時からでした。年長組のソングォンさんは、どんなことでも思いのままに表現し、起承転結を巧みに活用しました。その創作的能力を見いだした先生は作文の教育にも力を入れました。

先生は普段の生活の中から作品のテーマを見つけるようにし、童謡と詩のつくり方もひとつひとつ教えました。そしてテソン山遊園地、中央動物園、モラン峰*1など市内の名所を訪ね歩き、見て聞いたものをそのまま作文や詩で表すようにしました。ソングォンさんの才能はぐんぐん伸びていきました。

お母さんのリム・チュンオクさんのお話です。

「私が何ヶ月も入院していた時のことです。その時ソングォンは6歳でした。母の日にお母さんを喜ばせてあげる、大きなプレゼントをするといって詩をつくってきたんですよ。私には優しいお母さんがいます、という出だしで、僕にはお母さんより大きなお母さんがいます、僕たちを雨風や吹雪から守り、ゆりかごを守ってくれる有難い社会主義制度がこの世で一番大きなお母さんです、と締めくくっていましたね。わが子ながら本当に驚きました」

ソングォンさんの才能はこのように親の知らぬ間にもぐんぐん育っていたのです。

チュチェ102（2013）年1月、ソングォンさんは「お会いしたい元帥様」という作品集を敬愛する金正恩元帥に見ていただきました。その後、小学生になったソングォンさんは勉強でも一番です。特に、数学の勉強に熱を入れているとのことです。

さて、ソングォンさん、希望はなんですか。

「大きくなったら科学者になるつもりです。宇宙を征服した科学者のように敬愛する金正恩元帥の記憶に残る立派な科学者になるのが目標です」

お母さんのお話も聞いてみましょう。

「感謝の気持ちで一杯です。うちの子の才能を育ててくれる先生たちに、そしてありがたい社会主義のこの制度に心から感謝するだけです」