特別代表（キム・ヒャンミ）

特別代表

今年2月、ピョンヤンで朝鮮人民軍創建75周年記念行事が盛大に行われました。記念行事には人民軍の支援で模範的な人たちが特別代表として招かれましたが、その中には40代初めの一人の女性がいました。モランボン区域人民会議の代議員で社会主義愛国功労者の称号を受けたキム・ヒャンミさんです。

キムさんは一事業所の責任者です。これまで家庭で用意した多量の食品と労働保護物資をピョンヤンの重要プロジェクトの建設に当たる軍人たちに送りました。自分だけでなく、従業員も軍人をわが子のように思いやり、極力支援するように導きました。キムさんは人民軍の支援だけでなく、社会と集団のためになることも進んでやりました。

作業班長のキム・ヨンミンさんと管理職のリ・ジンオクさんのお話です。

「以前の事業所は、生産土台がもろく、計画もろくに達成できずにいました。それが、キム・ヒャンミ支配人の赴任以来は独り立ちできるようになりました。生産環境と生活環境が一新し、生産土台も固められて、今は国から任された役目を充分果たすことができます」
「事業所はモランボン区域*1のソンブクという町*2にあります。私は支配人と何年も一緒に働き、そのうち、仕事振りでの特徴が分かりました。国のためのことなら自他の区別をつけず、また、大小の別がないと言うことです。支配人は区域内の他の工場、企業の近代化をわがことのように助け、父兄になった思いで近代的な教育設備を用意して区域内の学校に送っています」

―昨日のない今日、今日のない明日はない。血を流して国を守った参戦老兵を恩人、革命の先輩として敬い、心から思いやるべきだ―

モランボン区域のソンブクという町に住む参戦老兵たち（2019年撮影）

こんな思いでキムさんは町に住む参戦老兵たちを事業所の名誉従業員に登録し、生活を細やかに顧みています。従業員と共に服やご馳走、補い薬を用意して祝日はもとより、普通の日にも度々参戦老兵の家を訪ねています。

公民の本分を果たしただけの自分を有意義な記念行事に特別代表として招いた恩に報いるため、今もキムさんは愛国の毎日を送っています。

（文化―くらし）