熱い情（ハン・テウル）

熱い情

ピョンヤン市*1ピョンチョン区域*2のピョンチョン第1という町*3に住む参戦老兵キム・チャンファさんの家に笑い声溢れる。参戦老兵に肉親にも勝る情で接するハン・テウルさんを始め、ありがたい人たちが再び訪れたのである。

10数年前、自分の居住人民班に参戦老兵がいることを知ったハンさんは祝日や誕生日は言うまでもなく、平日にも実家を訪ねるように、分け隔てなく参戦老兵の家を訪ねて、健康を案じ、生活を顧みている。

参戦老兵のキム・チャンファさんと結んだ情は、ハンさんがチュン区域*4のトンアン第1という町*5に引っ越した後も続いた。暑いのでは、寒いのでは、と季節に合わせて新調した服も届け、キムさんの好物の料理や補い薬を持って足しげく訪れるハンさんの真心に感心して、キムさんとその子息たちからお礼を言われるたびに、ハンさんの答えは私の些細な誠意が参戦老兵のおばあさんの健康にプラスになれば嬉しいですとの一言に尽きた。

ハンさんのように、参戦老兵に尽くす人たちは数え切れないほどである。

それで、国の安全と繁栄のために全てを捧げた戦勝の世代と、その英雄的な人生に見習おうとする新しい世代の間に結ばれた情は朝鮮のいずこにも溢れている。

（文化―くらし）