「私の娘」、「私の孫娘」

「私の娘」、「私の孫娘」

朝鮮では社会全体が革命の先輩を敬い、尊ぶのが社会的美風、国風となっています。新年にも参戦老兵たちの健康と長寿を祈り、心づくしで面倒を見ている人たちがいます。

ワン・ギョンジョンさんのお話です。

「参戦老兵だからと言って、時となく大勢の人が家を訪ねてきますが、そういう人たちに会うたびに胸が熱くなります。中にはリョンファ・モラン商店の人たちもいましてね。実の娘、孫娘のように思われてなりません」

今から5年前のある日、リョンファ・モラン商店の人たちは、商店の近所に住んでいる参戦老兵のワン・ギョンジョンさんのことを知りました。国の繁栄のため、英雄的偉勲で青春時代を輝かせたワンさんの人生は商店の人たちを深く感動させました。

革命の先輩が流した血と汗があって、自分たちの幸せな今があると思い、商店の人たちは次世代の本分を自覚しました。それで、ワンさんの健康と生活に常に深い関心を持って、誕生日は言うまでもなく、祝日にも実の娘のように真心を尽くしました。

月日が流れ、年が立つほど、商店の人たちの思いは熱くなる一方でした。

昨年の春、ワンさんが入院したときのことでした。実の祖父が病気の時のように、みながワンさんの見舞いに行きました。病状が重く、年も取ったので、ワンさんの入院は長引きました。

商店の人たちは自分たちの誠意が足りないのではと思い、補い薬も用意し、治療に役に立つためにはどうすればいいか気を配りました。至れり尽くせりの商店の人たちを見て、病院の医師、看護士やワンさんの家族みなが感動しました。

ワンさんは商店の人たちを「私の娘」、「私の孫娘」と呼んで、感謝の涙を流しました。歳月の流れと共に一層親しくなったワンさんと商店の人たちでした。

キム・ギョンファさんのお話です。

「参戦老兵たちは私たちにとって他人でなく、肉親のような存在です。参戦老兵の方々が流した血と汗があって、私たちの幸せな今があると思います。それで、微力ながら尽くしたいと思っただけです。これは私たち、新しい世代の本分で道徳的信義です」

革命の先輩を最も敬い、優遇する道徳的信義の花園の中で、美徳と美風が国中に満ち溢れています。

（文化―くらし）