同じ家族（リ・ミョンソン）

同じ家族

共和国のどこへ行ってみても他人のためを思う胸の温まる話を聞くことができます。参戦老兵の家族の一員になった思いで愛情の限りを尽くし、隣同士助け合いながら仲良く暮らす美しい心の持ち主たちなどなど。

その中にはハムフン市*1ソンチョンガン区域*2のフンシムという町に住むリ・ミョンソン、パク・ミョンヒさん夫婦もいます。リさん夫婦は、たまたま、社会と集団のために進んで良いことをしている戦傷栄誉軍人の家族について知りました。

それ以来、リさん夫婦は戦傷栄誉軍人の家族を心から思いやりました。季節ごと、初物の野菜と果物を持って来、また、ご馳走があれば先ずその人たちに送りました。そして日曜日と祝日、誕生日には娘も連れて戦傷栄誉軍人の家を訪れました。

先日は、リさん夫婦に宛がわれた新しい住宅を戦傷栄誉軍人に譲り、家具調度品と台所用品まで用意して上げました。リさん夫婦の行いに隣や多くの人が驚き、また深い感動を覚えました。

戦傷栄誉軍人の家族に至れり尽くせりのわけを聞く人にリさん夫婦は、国が大事にする戦傷栄誉軍人の面倒を良く見るのは公民の当然の本分だと答えました。こうした熱い思いが、赤の他人も同じ戦傷栄誉軍人と家族のような間柄となって、愛情を注ぐようにしたのかも知れません。

人の間に結ばれるこうした気高く美しい関係により、朝鮮の社会は一つに固く結束され、この国がさらに強まるのです。

（文化―くらし）