民族の歴史はテコンドーの型にも（1）

民族の歴史はテコンドーの型にも（1）

テコンドーは機材無しに手と足等身体の各部位を活用して攻撃と防御を行う武術です。テコンドーは朝鮮の伝統武術の発生と発展の中心地としての地位を占めている平壌で創造されました。テコンドーには如何なる困難にも屈する事無く、また不義を許さない朝鮮民族の気概がそのまま秘められています。

ではテコンドーの型を通じて朝鮮民族の歴史を振り返ってみましょう。

型「チョンジ」

「チョンジ」とは天地、つまり天と地を意味します。これは宇宙の創造と人間の始まりを意味するもので初心者が一番先に習う型です。演舞線（演武線）を2回周るようにしたのは1回目は天を、2回目は地を其々意味します。

1回目は天を、2回目は地を、これは無限大の宇宙を意味します。

約140億年前のビッグバン

70年間の観測資料に基づいている現代宇宙学の理論によりますと、約140億年前のビッグバンを経て現代の膨張宇宙になったといいます。

銀河系

絶え間無く進化する過程にバラエティーに富む星空、無限大の宇宙に至ったのです。宇宙に生命が出現するにはその活動に適した条件を整えなければなりません。この条件が十分に整ったのが地球です。

朝鮮は人類進化の各段階を経た人類文化発祥地の一つです。

100万年前のファンヘ北道サンウォン郡のコムンモル遺跡
当時の原人が食べて捨てた動物の骨の化石や原人が使っていた打製石器出土

平壌を中心とする大同川流域は昔から平野が広く、土地が肥えているだけで無く交通にも便利な地帯でした。

ピョンヤン市場リョクポ区域のテヒョン洞で出土した旧石器時代中期の洞窟遺跡
「リョクポ人」と呼ばれる旧人段階の人類化石出土
テヒョン馬、ビーバー、大双角犀など、28種類の哺乳動物の化石出土

また気温も穏やかなので生業？にとても有利でした。

ピョンアン南道トクチョン市のスンリ山の洞窟で出土した旧人段階の人類化石「トクチョン人」

ピョンアン南道トクチョン市で出土した新人の化石「スンリ山人」

ピョンヤン市カンドン郡ランサン里で出土したチュヒョン洞遺跡
「朝鮮古類型人」と呼ばれる人類化石がここで出土

こうした事から祖先は人類発祥の当初からここに定着し、勤勉な労働で自然を征服し社会を発展させて来ました。

朝鮮テコンドー委員会テコンドー選手団の選手シン・チョルさん。

「『チョンジ』という型は19の動作からなっています。『チョンジ』はテコンドーを初めて習う人に、テコンドーへの自信を持たせると言えます」

 

「チョンジ」はテコンドーの初心者の誰もが自信を持ってテコンドーの第一歩を踏み出すようにします。

テコンドーの型に映された朝鮮民族の歴史について次回に続けて見る事にしましょう。

（今日の朝鮮）