歴史にかつてない特大の国権強奪行為

歴史にかつてない特大の国権強奪行為

日本帝国主義者が強盗さながらの方法で「韓日併合条約」を捏造し、公布してから111年の歳月が経ちました。歳月は遠く流れても民族受難が極みに達していたその時のことは、朝鮮民族の心に癒せない傷跡を残しています。既に1905年に朝鮮封建国家の外交権を、1907年は内政権を強奪した日帝は1910年は朝鮮の国土を併呑するため「韓日併合条約」を捏造しました。

日帝が捏造した「韓日併合条約」

日帝の「韓日併合条約」の捏造は歴史にかつてない特大の国権強奪の犯罪でした。「条約」の捏造に先立って日帝は侵略武力を当時の朝鮮封建国家の首都だったハンソン（今のソウル）に大挙引き入れて、殺伐とした恐怖ムードをつくりました。

ハンソンの各所に配備された日帝侵略軍

特に朝鮮の皇宮を二重三重に取り囲み、皇居と皇宮に出入りする朝鮮の官僚を恐喝しました。こうした状況下で日帝は「韓日併合条約」の捏造に取り掛かりました。日帝は朝鮮封建国家の最高統治者であるスンジョン皇帝が作成すべき「全権委任状」を自分勝手に捏造しました。8月22日は、リ・ワンヨンを始め親日売国奴と結託して、スンジョン皇帝に「全権委任状」を強制批准させた後、瞬時にして「韓日併合条約」を捏造しました。そして、朝鮮人民の反日闘争を恐れて、「条約」捏造の事実を隠しておいて、8月29日になってようやく公布しました。

国を失い、慟哭する人々

こうして朝鮮は日帝の完全な植民地になりました。

日帝が捏造した「韓日併合条約」はあくまで不法極まりないものでした。朝鮮封建国家の最後の皇帝だったスンジョンは、臨終直前の遺詔で、｢かつての『韓日併合』の認許は、強大な隣国が逆臣の連中（リ・ワンヨンなどを指す）と共に、勝手に作って宣言したものだ」と暴きました。また、「併合」に関するスンジョン皇帝の「勅諭文」には行政決裁にだけ使われる御璽のみが押されているだけで、皇帝のサインがありませんでした。反面、同じ日に公布された日本王の「詔勅文」には国璽と共にサインが記されていました。

こうした事実は、「韓日併合」が「スンジョン皇帝の承認を得て合法的に成された」との日本の主張が偽りで、「韓日併合条約」はまさに国際法上無効であることを如実に立証しています。日帝は強盗さながらの方法で朝鮮を併呑し、朝鮮民族の抹殺を狙った過酷な植民地ファッショ支配を実施して、朝鮮人民に数十年もの間、数え切れないほどの不幸と苦痛、犠牲を強いました。

朝鮮人民は日帝によって強いられた民族受難の歴史を永遠に忘れず、必ず計算するでしょう。

（時事評論）