時代が求める科学者

平壌にある金策工業総合大学には国の電力工業の発展に寄与した科学者がいます。電力系統研究所のキム・ドクス所長です

功労科学者、博士、助教授　キム・ドクス

「電力系統の研究を始めたのは1996年からでした。そのとき、送配電部門の現場で現状把握をしました。当時、国家的な電力生産に関する研究は世界的にも多く解決され、わが国でも多くの成果が収められていました。しかし、電力管理の関する研究は当時、世界的にも始まったばかりで、国内では未開拓の分野でした。私は電力部門に関する研究は将来、必ず解決すべき重要なこととみなし、研究に着手したのです

キムさんが研究を始めた時、人員や設備も足りませんでした。別けても通信とCNC・コンピューター数値制御等、主な技術工学的対策とその処理の為の作業量は余りにも膨大なもので莫大な資金と資材を要する難題でした。

キムさんはあらゆる困難を乗り切り成功への布石を着実に積んで行きました。送電線を通信媒体に利用する大胆なアイデアを出したキムさんは、電力線通信装置の開発に成功して30代に博士号を取得しました。これに基づいてキムさんは20数年間、国家電力管理システムを完成する為の研究に全力を尽くしました。