新たなオペのパイオニア

キムマンユ病院*1で医療ケアのクオリティーアップに努めています。最近、病院では一般の外科手術でも難儀な癌の治療を腹腔鏡手術でこなせる見通しをつけました。腹腔鏡手術の新たな境地を開いたのは、腹腔鏡研究室の主任のチョ・イェリムさんです。

チョさんが病院で治療に当たったのは10年前からでした。ピョンヤン医科大学を卒業し、キムマンユ病院に入った当時、腹腔鏡手術は腹部外科手術分野の進んだ治療方法に認められていました。分けても、単孔法は体に1センチメートルほどの孔を一つ開けて行う手術で、医学界の焦点を絞っていました。

チョさんは思い切って単孔法の研究に取り掛かりました。腹腔鏡手術の研究は容易ならぬものでした。しかし、辟易せず、新進の医者として国の医学の進歩に一役買う一念に燃え、薀蓄を傾けました。

短期間にオペの要と言える技術を完成し、オペ用の機器も製作しました。これに基づいて単孔法による初の虫垂手術に成功し、腹腔鏡手術の新境地を開きました。これに驕らず、腹部外科の全てのオペを単孔法でこなす新たな目標を立て、色々なオペの方法を一つ一つ確立しました。

この6月は単孔法の最後の段階とも言える結腸癌のオペの方法を完成して専門家の耳目を集めました。新技術を臨床に導入して多くの患者の健康を取り戻したチョさんを患者はもとより、病院の人誰もが尊敬しています。

チョ・イェリム主任のお話です。

「腹腔鏡分野にオペの進んだ方法を極力導入し、人民の健康増進に役立てるのが私たちの目標です」

今もチョさんは先端の研究の成果で医療ケアのクオリティーアップ目指して探究を続けています。

（文化―教育、保健医療）

（2022年9月　撮影）

2022.12.18の記事

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