大事な呼び名

大事な呼び名

悲しみを分かち合えば半分に減り、喜びを分かち合えば倍に増えると言う言葉があります。サムイルポ電子製品工場の従業員は、仕事や生活の面で困ったことがあれば、支配人のヤン・ハクミョンさんに助け舟を出してもらいます。自分たちのために細かく気を遣うその情にほだされてのことです。

支配人になってこの7年間、ヤンさんは工場の生産環境、生活環境の改善に熱意を示しました。初めて手がけたのは、厚生施設のリニューアルでした。単なるリニューアルではなく、工場に愛着を抱くようにすることと見なしました。それで、理髪や美容などの設備を一番良いもので賄うようにしました。

工場の託児所の改築の時も、知能開発室と遊泳場などを童心に合わせて作ることからおもちゃに至るまでこまごまと気を配りました。従業員が求めるもの、その利益になるものをまず思うのはヤンさんの建て前でした。その献身的な努力によって、工場は打って変わり、立派な静養所も建てられました。

これだけではありません。

従業員を同じ家族と見なして、その生活を肉親のように顧みました。冠婚葬祭があれば、もろ肌を脱いで助けたこと、従業員の家族の人が病気になればみなが心配し、その治療について話し合ったことなどなど。その日々に、工場は睦まじくなり、模範労働者も増えました。それで、従業員の誰もがヤンさんを私たちの支配人と親しく呼び、誇りに思っています。

私たちの支配人！

ヤンさんはその呼び名を大事なものとして、今も従業員のために全てを尽くしています。

（文化 - くらし）