再度送った五葉松の木

再度送った五葉松の木

偉大な金日成主席は、一度交わった人は常に忘れず、その生活にまで細やかな関心を向けました。その人たちの中には、日本のある政治家もいます。

チュチェ64（1975）年夏のことです。訪朝したその人は、地方の各所を見学中、五葉松の実に興味を持ちました。日本ではめったに出会えないものでした。そのことを知った主席は、その人が日本に帰る時、五葉松の実と共に数本の木を贈りました。

その人は五葉松の木を友人たちにもやり、自宅の庭にも植えて、丹念に育てました。そして、記念になるよう、五葉松の木のそばに立っている姿を写真に収めました。この写真は、主席のもとに届きました。

写真を見た主席は、五葉松の木がこんなに小さいのでは、年を取ったその人が大きな五葉松の実を見るのは無理だろうと言って、微笑みました。そして、もっと大きな五葉松の木を送ろうと言いました。こうして、もう一本の五葉松の木が海の向こうの日本へ渡って行きました。

またもや五葉松の木を受けたその人は、感無量の面持ちでした。その人は五葉松の木を丹誠を凝らして植えました。

数年後、大きくなった五葉松の木に実がなった時、その人の家族は主席の恩情を思い起こし、やさしいその姿を心に描きました。