世界の警戒心を呼ぶ日本の軍事的動き

世界の警戒心を呼ぶ日本の軍事的動き

日本がアメリカとの軍事協力の範囲を南シナ海にまで拡大しています。

先日、日本海上自衛隊の護衛艦『いずも』とアメリカ原子力空母『ロナルド・レーガン』が南シナ海で共同訓練を行ったのが、その代表例です。これについて産経新聞は、「この度の訓練の目的が中国の海洋進出を抑える事だ」と伝えました。

南シナ海にまで侵略の魔の手を伸ばしている日本の行動は*1、朝鮮に対する侵略に次いで中国大陸へと戦争を拡大した旧日本の汚らわしい過去を思わせています。違う所があれば、第二次大戦の時は日本が独自で中国大陸を侵略し、今回はアメリカと共同で侵略の目的を達成しようとしている事です。

今年、日本の陸上自衛隊と米軍特殊部隊が千葉県の習志野演習場で離れ島の防衛を想定した訓練を行い、この1月と2月、陸上自衛隊とアメリカ海兵隊との軍事演習がカリフォルニア州と滋賀県の高島市にある饗庭の演習場で行なわれた事等は、日米間の軍事協力が相当な水準で強行されている事を示しています。

日本の反動勢力はアメリカとの軍事協力の強化で軍国主義・海外膨張の野望を実現出来ると思われるなら、何もかも犠牲にする方向で問題を処理しています。日本の反動勢力が対日貿易赤字を問題視するアメリカの機嫌を取る為、国民の抗議を押し切って米軍のF-35型機の購買と地上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア*2』の導入に巨額の軍事費をつぎ込んでいる事を見ても、それがよく分かります。

20世紀に実現出来なかった大東亜共栄圏の見果てぬ夢を果たそうというのは、日本の反動勢力の魂胆です。血生臭い罪な歴史を美化している日本が侵略の道に乗り出すなら、地域諸国、進んでは世界が又もや恐ろしい惨禍を被る事になるでしょう。それで世界は日本の無謀な軍事的動きに警戒心を高めているのです。

今の世界は、過去日帝が大陸侵略に躍起になっていた時の世界でなく、日本の海外膨張はいつになっても実現出来ない愚かな妄想に過ぎません*3。日本の反動勢力が内外の強い抗議と糾弾にも拘らずアナクロの海外膨張の野望を実現する為躍起になるなら、それは日本の自滅へ繋がるでしょう。

世界は日本の軍事的動きを鋭く注視しています。

（時事評論）