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呉英淑（オ・ヨンスク）：日本の近代史は凶悪な謀略と威嚇・恐喝で朝鮮を占領し、朝鮮民族の尊厳と自主権を乱暴に踏み躙った罪で綴られています。
1884年11月24日（太陽暦で1885年1月9日）、日本が朝鮮封建政府に強制してハンソン条約（漢城条約）を締結したのもその一例です。
当時朝鮮では近代化を目指す社会発展の合法則的要求を反映して1884年に甲申政変がおきました。甲申は1884年を干支で表わしたものです。甲申政変は国の近代化を目的に組まれた新しい政治勢力である開化派が断行した、朝鮮で史上初めてのブルジョア改革でした。
しかし久しい前から朝鮮侵略の野望を抱いていた日本は朝鮮でのブルジョア改革を好ましく思わず、それを破綻させようと狡猾に振る舞いました。ブルジョア改革が成功する場合近代化が推進されて朝鮮を独占的な植民地にしようとの自分達の計画が失敗する惧れがあった為でした。
こうした事から日本は政治資金の調達の為の開化派の活動を破綻させ、新式の軍隊を養成しようとした開化派の試みも水泡に帰させました。開化派を助けて王宮を護るとの約束を弊履の如く捨て、決定的な瞬間には王宮護衛に当たっていた自分達の軍隊を撤退させました。結局甲申政変は三日天下で終わりこれを機に朝鮮人民の半日機運が一層高まりました。
愛国的な漢城の住民は日本公使館に押し寄せて日本の裏切り行為を断罪しました。慌てふためいた日本公使は自ら公使館に火を点け仁川に逃げ、自国政府に侵略武力を朝鮮に派遣して報復措置を執る事を求めました。日本政府はこれを朝鮮を侵略する為のチャンスと見做して7隻の軍艦と2個の大隊の侵略武力を動員する一方、外務大臣の井上を所謂全権代表として朝鮮に派遣しました。
1884年11月（太陽暦で1885年1月）、漢城に入った井上は公使と密議を凝らし事実を曲げた謀略的な談判対処案なるものを作り上げました。井上はこの対処案を通じて自分達の行動は正しく、返って朝鮮人による日本居留民の殺害・日本公使館の被害等の不当な口実を設けて新たな侵略的利権を強奪しようと企みました。
こうして1月9日、漢城条約が強制締結されました。条約には『朝鮮が日本に謝罪する事』、『甲申政変の際に死んだ日本人の遺族・負傷者の救済の為多量の賠償金を支払う事』、『新築する日本公使館の用地を十分提供し工事費を支払う事』等が規定されています。
社会科学院歴史研究所の博士・助教授のウィ・グァンナム主任の話です
「実際の所、日本人被害者というのはその殆どが清国の軍隊との武力衝突によって殺されたり、王宮の護衛に当たっていた日本侵略軍が撤退して自分達の公使館に入ろうとして公使館を護っていた自分側の警備隊との接戦で殺されたりした者達でした。日本公使館も公使が手先と組んで自ら火を点けました。事件の真相がそうであるにも関わらず日本侵略者が、自分達が負うべき事件の責任を朝鮮封建政府に擦り付けその代償に賠償金を支払わせるのは狡猾さと厚顔無恥さが骨髄に徹している島国の輩ならではの強盗丸出しの略奪行為です。（※声はシン・ヨンイルさん）」
朝鮮人民は国の自主権と尊厳を日本侵略者に無残に踏みにじられた恥辱の歴史を絶対忘れず日本の過去の犯罪を必ず決算するでしょう。
（世界と朝鮮―史実）
