笑い一杯の牡丹峰の麓

その形が牡丹の花に似ているといって、その名もモラン、牡丹の峰*1。楽しいひと時を過ごす人々の笑い声が絶えないモラン峰は、平壌の自慢として情緒をそそります。

先日、美しいモラン峰の麓にある、ケソン青年公園*2青年公園の遊園地を訪れました。日が暮れましたが、イルミネーションで飾り立てられた遊園地は真昼のように明るいです。

ケソン青年公園管理所のキム・グァンイルさん。

「ご覧のように、ケソン青年公園の遊園地はいつも来客で賑わっています。ピョンヤン市民はもちろん、遠くの地方からも多くの人々が訪ねています。本当に人民に親しまれる遊園地です」

急斜面の曲線の軌道に沿ってグルグル回りながら上下する人達、バイキングから沸き上がる歓声、入り口から大きな笑い声が響き渡っています。乗り物に乗って手を振る人、下からその一瞬一瞬をカメラで撮る人、その姿を見ているとこの心も自ずと楽しくなります。

ボディーが回転しながら同時にアームや座席もまちまちに回るトライスターや、空に打ち上げられるロケットのように颯爽と立っている急降下の飛行塔もとても賑わっています。あっという間に空高く昇って急に落下する時、乗客の様々な表情は笑いをそそります。

目をキッと閉じる娘、スリル満点で悲鳴に近い歓声をレディー、平然とした顔をして見物人達を見下ろす若者達。下から見上げているだけでもこの身も高い所から落下するようで、思わず嘆声を漏らします。ですが乗り物から降りる人達の顔には明るい笑みが浮かびます。

リ・ウンソンさん。

「初めは自信満々に乗りましたが、昇る時は宙に浮かぶようで、一瞬落下する時は心臓が飛び出すようでした。すぐさま降りたい気持ちでしたが、またもや乗りたいです。後に来て、楽しく乗ります」

各種の娯楽設備がある電子娯楽館も人々で賑わっていました。子供ばかりか大人も娯楽器材からなかなか手を離そうとしません。

サービス係りのキム・ウンジョンさん。

「この打撃力を測る娯楽機材は若者たちにとても人気です」

リ・グァンイルさん。

「日は失格したものの*3、次はきっと「強者」になります」

電子娯楽館を出るとイルミネーションで飾られた〓〓閣を背景に、曲がりくねった軌道に沿って走るマッドマウスが見えました。

チェ・リョンリョルさん。

「私は、このマッドマウスが楽しくて3度も乗りました。今度はスーパーチェアーに乗ります」

ロ・チョルヒョクさん。

「このケソン青年公園に来るたびこのスーパーチェアーに乗りますが、本当に楽しいです。気持ちが爽快になり、頭が冴えてきて全てのことがうまく行くようです」

空にも笑い声、地上にも笑い声、文字通り笑い一杯のケソン青年公園の遊園地です。遊園地の各所に設けられたサービス施設も賑やかです。色々な食べ物を食べながら話を交わす人々は、まだ興奮覚めやらぬ面持ちです。

眩しいイルミネーションの中で楽しく回る乗り物、遊園地のどこでも溢れる笑い声。昼も夜も美しい人民のレジャーランド、人々はその情緒に酔いしれ喜びに満ちています。

昔からウルミル台*4の春の景色やお月様が昇るプビョク楼*5の風景は、モラン峰の一番の景色として知られています。春が過ぎればウルミル台の春の景色を見られず、夜が明ければプビョク楼の月見も出来ません。しかしモラン峰の麓にあるケソン青年公園の遊園地では、昼も夜も、春も冬も、四季を通して人民の笑いの声が溢れています。

絶え間なく響き渡る幸せの笑い声を後にして、こう思いました。「笑い一杯のケソン青年公園の遊園地はモラン峰の一番の絶景だ」と

（今日の朝鮮）