地場産業工場が功を奏している

キムファ郡*1はカンウォン道*2の山間部の郡です。面積のほぼ8割が山からなっています。このような地の利を得て、郡では農産物と森林資源を最大限、効果的に利用して地場産業工場の生産を活性化しています。

郡内の食品工場、製紙工場、日用品工場、アパレル工場がリニューアルされ、チュチェ111（2022）年6月に竣工しました。食品工場では、味噌や醤油と野生の果実のシロップ、ジャムなどを生産しています。

製紙工場にはエコ型、節約型の生産工程が構築され、日用品工場ではプラスチックや木製の製品、わら製品、石鹸などを生産しています。アパレル工場では郡内の生徒、学生の制服を生産し、住民の需要に応じて作業服など色々なアパレル製品を生産しています。

竣工から2ヵ月足らずでキムファ郡では、道規模の生活必需品の展示会に43種、2万4210点の消費財を出品しました。これは他の市、郡の10倍もある品数です。

山間部の趣がある山葡萄と山梨のシロップなど野生の果実の飲料、唐辛子味噌やキャンデー、ビスケットなどの食品、石鹸とトイレットペーパーなどのキムファ郡の製品は展示会で人気を博しました。

キムファ郡の地場産業工場では地元に豊かな原料で100種余りの製品を生産しています。食品工場ではトウモロコシと大豆、野生の果実を主原料にして数十種の食品を生産し、製紙工場で生産される４0種余りの紙製品の主原料はサンウォン・ポプラです。

日用品工場で生産される石鹸は朝鮮ゴシュの油で、各種のわら製品はトウモロコシの穂の外皮で作ったものです。工場では各種木製品も生産しています。このように地元の原料源に徹底的に頼っているので原料に困ることがなく、製品のコストも低いとのことです。

キムファ郡の地場産業工場では品数と産量が増え続け、品質も向上して中央直轄の工場の製品と堂々と渡り合っています。

キムファ郡の経験を踏まえて、毎年、20個の郡ずつ、地場産業工場の建設を進め、10年内に完結するのが朝鮮労働党の構想です。これは「地方発展20×10の政策」と名づけられました。

「地方発展20×10の政策」により、短期間に全国規模で地方の人民の物質・文化生活の水準は一段と高まることでしょう。

（経済―工業）

2024.02.03の記事

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