伝統の食べ物 チョンポの和え物
昔からの朝鮮の食べ物の中には、チョンポの和え物もあります。チョンポとは、植物緑豆で作ったゼリー状のもので心太(ところてん)に似ています。薄い鶯色の透明で香ばしいチョンポでは、いろいろな和え物を作ります。
チョンポを細く切って香辛料で味を付けたのはさっぱりしていて、持って来いの夏の食べ物となっています。調理法はいろいろで、見た目にもおいしく、食欲をそそります。
チョンボの和え物が代表的な夏の食べ物だというのは、その味からだけではありません。それは、チョンポの原材料である緑豆にあります。緑豆には、各種栄養分と薬効成分が含まれています。
昔から人々は緑豆を解毒剤、利尿剤、解熱剤として使って来ました。緑豆には、鉄、銅、亜鉛など造血成分、たんぱく質、各種ビタミンが多く含まれており、貧血とか衰弱に効き目があります。また、これを十分食べますと、動脈硬化、高血圧、頭痛、めまい、手足のしびれ、貧血の予防にもなります。
健康と長寿によいことで、緑豆は料理の材料として食生活に広く使われてきました。緑豆で作ったお餅とチジム、もやしなどはみなに好かれる栄養食、健康食の一つです。
皆さんも、訪朝の際は、朝鮮の夏の伝統の食べ物チョンポの和え物を是非ご賞味ください。
2013年の記事