チョル峰のくろふねつつじ

鉄嶺のくろふねつつじ

朝鮮半島の中部カンウォン道*1にそびえている高く険しい峰、チョル峰*2。のぼり16キロ、下り16キロの九十九折で、霧も休み休み上るという峰です。

このチョル峰に４月の末から5月までの間に美しいくろふねつつじが山全体に咲き乱れます。燃えるような薄紅色と清新の気を吹き込むような美しい花はチョル峰というこの峰の名前とともに人々の心の中に大事にしまわれています。

1990年代の後半、数年続きの自然災害とアメリカの押しつぶし策動のため、朝鮮人民は苦境にたたされていました。こうした厳しい時に偉大な金正日総書記は先軍、軍事優先の旗を高く掲げました。そしてチョル峰を何度も越えて前線の人民軍部隊の視察を続けました。

ある年の春の日、チョル峰を越えていた総書記は車を止めて美しいくろふねつつじを眺めました。総書記はもともとくろふねつつじはつつじが咲いて散るときに咲きますが、このように季節を早めて咲きましたといい、疲れを忘れたかのようにくろふねつつじが咲き乱れたチョル峰を眺めました。

その日の総書記の姿はチョル峰のくろふねつつじにそのまま秘められています。くろふねつつじは金正日総書記の先軍革命指導の不滅の足跡と業績を今に伝えています。

険しい山道に静かに咲いては散るチョル峰のくろふねつつじは朝鮮人民の心の中に深く刻まれています。

朝鮮の中部カンウォン道*1のコサン郡*3とヘヤン郡*4の境に険しいチョル峰*2が聳えています。標高677メートルです。のぼり16キロメートル、下り16キロメートルの九十九折で、霧も休み休み上るという峰です。

このチョル峰に毎年4月末から5月にかけて美しいくろふねつつじが咲き乱れます。くろふねつつじは、ツツジ科の落葉低木です。枝の先に淡いピンク色の花を2～5個ずつ密生してつけます。朝鮮各地の標高2000メートル以下の山地に育ちます。

道端や遠く近い山の尾根伝い、渓谷に咲き誇るくろふねつつじは燃えるような淡いピンク色と清新の気を吹き込むような美しさで目を奪うほどです。人跡まばらな険しい峰に音もなく咲いては萎んだチョル峰のくろふねつつじですが、今は朝鮮人民の心の中に大事にしまわれています。

チュチェ83（1994）年7月、偉大な金日成主席の急逝後、アメリカ帝国主義者は悪辣な朝鮮押しつぶし策動を追求しました。かてて加えて数年続きの自然災害のため朝鮮人民は歴史にかつてない苦境にたたされていました。

こうした時のチュチェ85（1996）年3月、偉大な金正日総書記は国と人民を守るためこのチョル峰を越えて人民軍部隊を訪ねました。その時から金正日総書記は雨の日、雪の日を問わず、また夜を昼になして、九十九折のこの峰を越えましたが、生涯を閉じるまでその回数は18回に上りました。

ある年の4月、満開になったくろふねつつじの美しい前景の前で歩みを止めた総書記は、もともとくろふねつつじはつつじが咲いて散るときに咲く花だが、このように季節を早めて咲いたといい、疲れを忘れたかのようにくろふねつつじが咲き乱れたチョル峰を眺めました。

まさに先軍革命指導のシンボルとして聳える峰に咲いた花なので、朝鮮の軍人と人民はチョル峰のくろふねつつじを忘れずにいるのです。

毎年、峰全体を赤く染めて咲き乱れるくろふねつつじ。チョル峰のくろふねつつじは金正日総書記の先軍指導の業績をいつまでも伝えるでしょう。