ソンファ美術展

松花美術展

ソンファ美術展は、偉大な金日成主席の生誕日、4月15日の太陽節を迎え、ピョンヤンで定例に催され、退職した画伯の絵画が出品されます。

文化省局長のソン・チュンナムさんはチュチェ85（1996）年4月、初の展覧会が開かれた動機にふれ、次のように続けています。

「その時、定年退職した貫禄のある画家たちは話し合いました。華々しい画業を残した若い頃を誇らしげに思い起こし、退職したと言って、家の中で安らかに暮らすわけにはいかない、偉大な金日成主席を永遠に仰ぐ切なる思いを絵筆に託した絵画を、と言って、美術展を開くことにしました。そして、雪の中でもその色をあせない松のように強く、咲き乱れる花のように美しく有終の美を飾りたい思いを込めて、松と花の字を書いた松花、ソンファ美術展と名づけました。こうして、金日成賞、人民芸術家、功労芸術家の称号、教授、博士号を受けた貫禄のある老いた画伯の手になる絵画が出品され、その時からソンファ美術展が始まりました」

老いた画伯たちは、個性豊かで洗練された画風、奥深い哲学が反映された作品を創作するため、青春時代そのままの精気と情熱で取り組んでいます。絵画の1点1点には、国に尽くしたい熱い思いが込められています。

朝鮮画、油絵などの絵画と書道からは、偉大な金日成主席と偉大な金正日総書記をいついつまでも仰ぐ朝鮮人民の揺ぎない意志と敬愛する最高指導者金正恩元帥の許で暮らす人民の幸せ、そして、自然の美しさが伝わってきます。これまで数千点の作品が出品され、そのうち、多くの国宝レベルの作品が朝鮮美術博物館に所蔵されています。

美術展の会場に訪朝客の顔も見えますが、朝鮮の美術の高さが垣間見られる、と感動の面持ちです。

（芸術）