クムガン山の鏡の岩

金剛山の鏡の岩

朝鮮の名山クムガン山*1の内クムガンにある一風変わった岩をご紹介しましょう。

クムガン山は、外の方、中の方、海の方と3つのエリアに分けられていますが、内クムガンは中の方のエリアです。ここにミョンギョン台*2という奇岩があります。赤と黄色がかった色の光沢があるこの岩は高さ90メートル、幅30メートルです。表面がなめらかで、あたかも大きな鏡を山に立てたように見えます。昔から明るい鏡、明鏡台、ミョンギョン台と呼ばれるのはこのためではないでしょうか｡

下の方にはオクキョンダムという清らかな池があります｡伝説によりますとミョンギョン台は人々の心の中まで見抜く不思議な鏡だとのことです。オクキョンダムの下にあるペソク台と言う岩に跪いてミョンギョン台に身を映すと、その人に「罪」があるか､ないかが鏡のような岩に映し出されるとのことです。ペソク台には人々が跪いた跡のように見えるくぼんだところがあり、「罪」のある人たちが流した涙の跡だと言われている細長い溝があります。

クムガン山があるカンウォン道*3地方にはミョンギョン台のこの伝説をテーマにした伝統の踊りもあります。ミョンギョン台のある谷間には松と楓、クヌギなどの巨木が鬱蒼とした森を成し、クムガンふさしもつけ、クムガンはなぶさそうなど朝鮮の特産植物もあります。

学術の面でも風致の面でも意義があるミョンギョン台は天然記念物に指定されています。

ミョンギョン台はクムガン山の奇妙な景色に花を添える存在です。

（観光）