鋼鉄の総帥

鋼鉄の総帥

7月27日はアメリカの侵略を退ける朝鮮人民の偉大な祖国解放戦争勝利記念日です。今から63年前、朝鮮の軍隊と人民は3年間の祖国解放戦争で世界「最強」を豪語していたアメリカと追従15カ国軍隊、南朝鮮傀儡軍と日本軍国主義者を打ち倒して勝利しました。この輝かしい勝利は百戦百勝の鋼鉄の総帥であり、卓越した軍事戦略家である偉大な金日成主席の正しい導きによるものです。

必勝の信念

アメリカが朝鮮戦争を引き起こしたのは1950年6月25日、日曜日でした。この日、金日成主席は農村の現地指導が予定されていました。しかしアメリカの不意の武力侵略に対応して緊急対策を協議する内閣会議室へ向かいました。その時、会議の参加者たちは時々刻々と由々しさを増す前線のことで緊張していました。会議室に入った主席は参加者を見回し、アメリカ帝国主義者は朝鮮人民を見くびっている、狼には棍棒でと言う格言がある、朝鮮人民を侮り、手出しする者には朝鮮人民の気概を思い知らせるべきだと自信に満ちて言いました。

大敵を前にしながらも泰然自若とし、毅然と言い放つその確信に満ちた言葉に参加者は全身に力がみなぎるのを感じ、勝利の確信が沸いてきました。その翌日の6月26日、主席は勝利の確信に満ちてアメリカの武力侵略を退ける戦いに全人民が奮起することを呼びかける放送演説を行ないました。放送演説に接した軍隊と人民は国の防衛に一身を投げ打って戦う決死の覚悟で立ち上がりました。まさにその意志と胆力があって朝鮮人民は強大なアメリカを打ち倒すことが出来ました。

偉大な軍事戦略家

社会科学院の研究室主任、教授、博士リ・ジョンイクさんの話です。

「アメリカが朝鮮戦争を引き起こした時、共和国は創建されて僅か2年しかなりませんでした。生まれたばかりで、何もかも足りない国でした。ところが相手は侵略と戦争の元凶であるアメリカでした。武力の面でも、また既成の観念から見ても勝敗はすでに決められた、というべきでした。世界の進歩的な人々は不安と懸念を禁じ得ませんでした。しかし金日成主席は敵の数と技術の面での優勢を戦略と戦術の面での優勢で砕きました。戦争当初、主席のずば抜けた英知によって敵の攻撃を挫折させ、即時反撃に移って戦争開始3日目に敵の統治集団が居座っていたソウルを解放し、2ヶ月もならない短い間に南朝鮮地域の90パーセント以上、南朝鮮人口の92パーセント以上を解放しました。世界はこれを古今東西どの戦争史にもない現実化した奇跡だと驚嘆しました。それだけではありません。主席は戦争の各段階に正しい戦略的・戦術的方針を示し、その実現のための多様な戦法を編み出していたるところで勝利を収めました。世界に広く知られた1211高地戦闘の勝利はこの新たな戦闘方法、坑道戦法がもたらした輝かしい結実でした。そして主席は敵の空中優勢を制圧するための飛行機ハンターチーム、戦車ハンターチーム、敵の兵力を絶えず掃滅する狙撃兵チームなどの新たな戦法で敵を絶えず掃滅し、弱体化させました。文字通り、偉大な軍事戦略家である金日成主席が示した戦略戦術と戦法は現代の戦争史にも、どの国の兵書にもない全く新しいものでした」

金日成主席の正しい導きの下、チュチェ42（1953）年7月27日、朝鮮は勝利しました。朝鮮人民は戦争勝利のその日を永遠に忘れず、卓越した軍事戦略家であり、鋼鉄の総帥である金日成主席の不滅の業績を末永く伝えています。

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7月27日は、朝鮮人民が帝国主義者の侵略から国の尊厳と自主権を守り、偉大な勝利を勝ち取った意義深い日です。この日を迎え、朝鮮人民は、鋼鉄の総帥偉大な金日成主席の不滅の業績を胸熱く振り返っています。

砲煙弾雨をくぐる前線への道

祖国解放戦争最中のチュチェ39（1950）年7月のある日のことです。

金日成主席が乗った車がリムジン川*1の岸辺にたどり着いたとき、敵機の空爆で橋が寸断されていました。唸りを立てて激しく流れるリムジン川をしばらく眺めていた主席は随員たちに、この辺あたりに鉄道橋があるはずだから、そこを渡ろうと言いました。

随員たちは驚きました。すぐ目の前も見分けがつかない真っ暗闇の中を、しかもいつ敵機が襲い掛かるか知れない危険なところを車で鉄道橋の枕木を越えていくというのは危険千万なことでした。

随員たちは主席に鉄道橋では絶対行けませんと申し上げました。すると主席は前線の兵士たちが待っている、前線では今も兵士たちが血を流して戦っているのに、ためらってはならない、早く鉄道橋を渡ろう、と言いました。こうして主席が乗った車は月も出ない真っ暗闇の中を、1つ1つ枕木を越えて鉄道橋を渡り、前線へ向かいました。

苛烈を極める戦争の日々、主席が訪ねていった前線の道は数え切れないほどでした。

チュチェ39（1950）年10月のある日、前線視察を続けていた主席は、ある峠道で一人の農民に会いました。主席は農民に夜更けにどこへ行くのかと聞きました。農民は、金日成将軍を訪ねて北のほうへ行きます、将軍を訪ねていくこの道が私たちが戦争に勝つ道です、この年寄りは他のことは知らなくてもこれだけはよく知っていますと言いました。

目と鼻の先の区別もつかない真っ暗闇の中でつい主席のことに気が付かなかった老人でしたが、その老人が何気なく言ったこの言葉は戦う朝鮮人民の思い、信念そのままでした。

戦勝革命事績館の学術研究員リ・ジンオクさんのお話です。

「金日成主席はその時のことをいつまでも忘れず、敵軍が朝鮮人民の信念をくじくため、もう自分たちが勝ったかのように大言壮語し、最高司令部がどうのこうのと悪態の限りを尽くしている厳しい時にも、自分の指導者と党を固く信じて慕うこうした人民がいるので、敵軍のいかなる攻勢もゆうに挫折させ、強力な総反撃の道を切り開くことができるという確信をさらに固めたと感慨深く思い起こしました。まさに、主席の心の中にはいつも軍人と人民がおり、また軍人と人民はいつも主席に思いをはせていました」

このように砲煙弾雨の中、前線を訪ね、また訪ねた主席は、軍人と人民に勝利の信念を与えました。

戦争の時にも響いた信念の歌

祖国解放戦争のもっとも厳しかった戦略的な一時的後退の時のことです。当時、中央警護連隊長を呼んだ主席は、親衛中隊の士気はどうかと聞きました。

隊員たちの士気が高いと言う連隊長の答えを聞いた主席はとても満足し、親衛中隊みながピョンヤン市の大道路でたくましく行進しながら合唱して人民の士気を高めるべきだ、と言いました。

連隊長は驚きを禁じ得ませんでした。当時の前線の状況は張り詰めていました。その中でも固い意志を持つ主席は、ピョンヤン市民に勝利の信念を与えるため親衛中隊の行進を行なうようにしました。

その時になってはじめて、主席の意図がわかった連隊長は、直ちに親衛中隊を非常呼集し、主席の命令を伝えました。意外な命令に親衛中隊も最初は驚きました。しかし、親衛中隊の心の中には、主席がもっとも厳しい情勢の中でも合唱しながら行進するようにしたことを見ても、この戦争は間違いなく勝った戦争だという信念が刻まれました。

その後、ピョンヤンの都心で「祖国防衛の歌」が高らかに鳴り響きはじめ、その歌声に数千人の市民が街に繰り出しました。高らかな歌声と共に行進する親衛中隊の隊員たちを見て、ある人は歓声を上げ、またある人は涙を流しながら「祖国防衛の歌」を一緒に歌いました。

閑散とした街にたちまち活気がつきました。親衛中隊の行進を見て市民は、情勢がいくら厳しくても、主席がいて必ず勝利するという自信に満ち溢れました。小銃と原子爆弾の対決だといえる祖国解放戦争で、朝鮮の軍隊と人民が敵軍を打ちたおして勝利したのは、鋼鉄の総帥金日成主席の指導があったからです。

勝利だけを収める朝鮮の強い力にかなうものはこの世にいません。

まさに、7月27日の朝鮮人民の勝利の日があって、朝鮮の勝利は永遠のものです。

（偉人伝）

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1950年6月、アメリカ帝国主義者は朝鮮で侵略戦争を起こしました。交戦双方間の差が余りにも大きな戦争でした。朝鮮は植民地支配から解放されて新しい社会づくりに入ってから5年、正規軍を建設して僅か2年しかならず、軍需工業もスタートを切ったばかりでした。

反面、アメリカの武装は最高の水準で、2度の世界大戦でぼろ儲けをして経済力でもトップを切るほどでした。文字通り、小銃と原子爆弾の対決とも言える朝鮮戦争なので、全世界が懸念し、注視しました。

15年間の血みどろの武装闘争で日本帝国主義者を敗北させた偉大な金日成主席は、アメリカの侵攻を退ける祖国解放戦争を勝利へと導きました。主席は独創的な軍事思想と戦法、卓越した用兵術で兵力や技術の優勢を誇る敵軍を政治思想的、戦略戦術的優勢で打ち破りました。

主席は独創的な反撃の戦略を打ち出し、立派に実現して、敵軍の不意の侵攻を一撃のもとに挫折させ、戦争初期から連続的な勝利をもたらしました。そして、坑道戦法、飛行機ハンターチーム運動、直射砲チーム活動を始め朝鮮の地形と現代戦の特性に合う独創的な戦法を編み出して、侵略者を絶えず掃滅し、弱化させました。

飛行機ハンターチーム運動

襲撃チーム活動

戦車ハンターチーム運動

移動砲兵中隊活動

主席は、戦争の全過程に常に人民軍軍人と人民の中にいて、戦争勝利へと呼び起こしました。人民軍軍人は、国の寸土を守って命がけで勇敢に闘い、後方の人民は戦時の生産を中断なく行って、人民挙げての前線援護運動を活発に展開しました。

祖国解放戦争を勝利へと導いた不滅の業績で、金日成主席はチュチェ42（1953）年2月7日、朝鮮民主主義人民共和国元帥の称号を、7月28日、朝鮮民主主義人民共和国英雄の称号を受けました。

このように、金日成主席は、30代初めには日帝の植民地支配から朝鮮を解放し、40代初めにはアメリカの侵攻を退ける祖国解放戦争を勝利へと導いた百戦百勝の鋼鉄の総帥でした。

（フィーチャー　勝利の7月27日）

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