百戦百勝の偉大な勝利者

百戦百勝の偉大な勝利者

朝鮮人民が偉大な祖国解放戦争に勝利してから60年の歳月が流れました。チュチェ42年、1953年7月27日、朝鮮人民はアメリカの侵略を退ける3年間の祖国解放戦争で輝かしい勝利を勝ち取りました。ピョンヤンの空に祝砲が上がり、万歳の歓呼がこだまする時、人々は限りない誇りに満ち溢れました。

朝鮮の勝利！

それは百戦百勝の鋼鉄の総帥金日成主席の卓越した導きの賜物でした。金日成主席は史上初めてアメリカに打ち勝った偉大な勝利者でした。人民が主席を仰ぎ、世界が主席を称えました。

偉大な総帥の姿

旧ソ連の記者であったウラジーミル・トルスチコフさんが一編の記事を発表しました。「勝利の歴史は続くだろう」　見出しから読者の目を引いた記事は深い印象を残しました。

「私の人生には軍人の時代もあれば、記者の時代、党活動家の時代もある。どの時代も記憶に残るが、一番忘れられないのはプラウダ紙のピョンヤン特派員を勤めた30代の時である。貴い真理を悟った、私の人生にまたとない時代であった。その時代が懐かしくなる度に私は一枚の写真を取り出して見る。色はあせてもその写真には私が敬慕してやまない偉人の姿がある。当時、私はプラウダ紙の特派員として、唯一の外国記者としていわゆる『国連軍』の降伏文書にも等しい朝鮮停戦協定の文書を批准する勝利者、不世出の若い総帥金日成主席の姿を撮影する幸運に恵まれた。優しいながらも強く、若いながらも貴い姿、これが昔も今も私のまぶたに焼き付いている金日成主席の姿である」

金日成主席へのトルスチコフさんの魅惑と敬慕はひとりでに出来たものではありません。独ソ戦争が大軍と大軍、連合国と同盟国との戦争であったとすれば、朝鮮戦争は「世界制覇」を夢見るアメリカの膨大な侵略軍と15追随国の軍隊、南朝鮮傀儡軍、日本軍国主義者と正規軍になって2年しかならない朝鮮人民軍との戦争で、常識外れの対決でした。しかし生活には普通の予想が引っくり返る場合もあります。朝鮮戦争がそれでした。

―金日成将軍がいれば必ず勝つ、勝利は朝鮮のものだ―

勝利は朝鮮人民の心の中にいました。人民軍兵士たちは大敵を前にしてもびくともしませんでした。金日成将軍と国のために兵士たちは火を吐く敵軍の銃眼をわが身で塞ぎ、一個中隊で5万人もある敵軍の大集団を相手に戦いました。朝鮮人民の精神力にかなうものはどこにもいませんでした。

勝利のために青春も、生命も惜しみなく捧げた兵士たちと人民！厳しい戦争の日々に金日成主席はいつも兵士や人民の中にいました。アメリカと追随国の軍隊がいわゆる「夏季攻勢」、「秋季攻勢」に転じた時も主席は作戦台を離れて兵士や銃後の人民を訪ねて行き、農民と共に種蒔きもし、復興建設の計画図も検討しました。

トルスチコフさんは良く金日成主席に同行しました。その度に、大敵を前にしても泰然自若とし、人民の前では謙虚この上なく、人民を深く愛するその姿に強く胸を打たれました。朝鮮人を見くびって襲い掛かる者には朝鮮人の気概を思い知らせるべきだと言った総帥の胆力は主席の行く先々に溢れていました。

主席は良く、真夜中に数十キロメートルも車を飛ばして敵の弾丸が雨あられと飛ぶ最前線の人民軍部隊を訪ねましたが、その度に、敵を恐怖に慄かせる新しい戦法が創造されました。戦車ハンターチーム、飛行機ハンターチームの運動、平地で使うものとばかり思っていた直射砲を山に引き上げて敵陣に砲火を浴びせ、坑道戦で技術の上での敵の優勢をゼロにした戦法は、主席の比類なき胆力と卓越した軍事的知略によって生まれたものでした。

最初は懸念を抱いていたトルスチコフさんですが、アメリカが決して朝鮮には勝てないと言うことが段々分かって来ました。戦争の歴史も古く、数の面、装備の面でも圧倒的なアメリカでしたが、軍事戦法と精神力において朝鮮は到底適う相手ではありませんでした。朝鮮の勝利は必然のものでした。

朝鮮人民がアメリカに打ち勝った時、トルスチコフさんは朝鮮の戦友たちと共に、わたしたちが勝利した、と声たからかに叫びました。朝鮮対外文化連絡協会のリ・スンナムさんのお話です。

「勝利の祝砲があがり、偉大な金日成主席が戦争勝利を祝う閲兵式の壇に上った時、トルスチコフさんはその姿を歴史に残すことを忘れませんでした。そして、興奮してペンを走らせました。『いくら正義の人民、正義の偉業だとは言え、それは卓越した導きによってのみ守られ、光を放つものだ。不世出の英傑、傑出した指導者に導かれる時、一番小さい国も、人民も一番強くなり、強敵に打ち勝つことが出来る』　トルスチコフさんは1952年から朝鮮戦線に派遣されたので、彼が目撃したのは朝鮮戦争の一部に過ぎないものでした。しかし、その一部にも全体が映ると言います。トルスチコフさんは自分の体験で、金日成主席は歴史にまたといない総帥であることを肌で感じました。実に、金日成主席はだれもが弱いとばかり思っていた軍隊と人民を導いて、西側の連合勢力が頭を絞って編み出した戦略を単独で破った不世出の軍事家、卓越した指導者でした」

敗北者の告白

朝鮮はアメリカに打ち勝ちました。余りにも朝鮮人民を知らずに襲い掛かったアメリカは3年間の朝鮮戦争で、40万5498人の米軍を含む156万7128人の兵力を殺傷、捕虜にされ、1万2224機の飛行機を撃墜及び鹵獲され、3250両の戦車及び装甲車を鹵獲、撃破され、564隻の艦艇及び船舶を鹵獲、撃沈及び撃破され、数多くの自動車と各種の砲を鹵獲、破壊されました。

それこそ満身創痍の状態で朝鮮停戦協定の調印場に現れました。敗戦将軍クラークは言いました。

「…私は、勝利のない休戦に調印した史上最初の米軍司令官、と言う芳しくない名を得た」

後日、その哀れな姿についてクラークの妻はこう言いました。

「…その堂々たる気概と威風、威信はすっかり消えてしまい、顔には二条の涙だけが流れていた」

元アメリカ国防長官マーシャルも「神話は破れた。われわれは人が考えるほど強い国ではなかった」と嘆きました。

元アメリカ統合参謀本部議長ブラッドレーは「正直のところ、朝鮮戦争は大きな軍事的災難であり、誤って選んだ場所で、誤って選んだ時間に、それも誤って選んだ敵を相手にした、誤って選んだ戦争であった」と言いました。

当時、アメリカ極東軍司令官兼「国連軍」司令官であったマッカーサーは「開国以来アメリカの威信が全世界の前で今のように地べたに落ちたことはなかった」と言いました。

さらに、好戦将軍タフトは「…アメリカが朝鮮で間違いなく撃破されたのは極めて明らかなことだ。世界に彼らを撃退するのに十分な部隊はない」と言いました。

アメリカ大統領であったアイゼンハワーは、朝鮮停戦協定が調印されてから59分目の放送演説で、「アメリカの代価は大きかった。これは悲劇的に苦いものだ」と言いました。

当時、アメリカの出版物も「西部開拓以来、アメリカが行った大小の多くの戦争のうち、朝鮮戦争ほどアメリカ人が挫折感を覚えた戦争はなかった」と書きました。アメリカの「強大さ」の神話は朝鮮戦争で粉々に破れてしまいました。

その代わり、朝鮮の強大さの神話が新しく生まれました。世界の人々は金日成主席を「現代戦の名将」、「偉大な軍事戦略家」、「反帝反米闘争の卓越した指導者」と称えました。

後日、敗戦将軍クラークも、「北朝鮮軍が…成功したのは…金日成将軍の有能な指揮のお蔭だと言える。金日成と言う名は朝鮮人皆に尊敬され、また、愛国的行動のシンボルとなっている」と言いました。

60年前、戦争勝利を祝う広場にこだました勝利者の力強い足音は今も響いています。朝鮮人民は祖国解放戦争でアメリカに打ち勝ったように、不世出の総帥金正恩元帥の下、勝利の歴史だけを綴るでしょう。