朝鮮人民の反日闘争を悪辣に弾圧した日帝

朝鮮人民の反日闘争を悪辣に弾圧した日帝

6月10日は朝鮮で6月10日万歳示威闘争が起きてから92年になる日です。

1920年代に入り、朝鮮では労働者、農民の革命的進出が積極化し、全国的範囲で反日気勢が上がっていました。そうした時、朝鮮封建王朝の最後の皇帝だったスンジョン*1の死亡を機に、朝鮮人民の反日感情はついに爆発しました。

当時、朝鮮の反日運動家たちは日増しに高まる大衆の反日気勢に乗じて、スンジョンの葬式の日である1926年6月10日、全国規模の反日示威を行う準備を秘密裏に推進してきました。示威闘争の準備に気づいた日帝は朝鮮人民の反日闘争を押さえつけるための厳しい警戒をめぐらし、弾圧措置を取りました。

中央階級的教育館のクォン・ギョンオクさんのお話です。

「日帝は各道の警察部隊と軍隊まで動員してソウル市内にものものしい警戒網を張り巡らす一方、インチョン*2に停泊していた4隻の巡洋艦の海兵たちを『儀じょう兵』の名の下に上陸させ、待機させました。これと共に『治安維持法』を始め、各種悪法を発動して、『要注意人物』に対する大々的な検挙旋風を巻き起こしました。6月6日と7日の両日、ソウルだけでも200人余りが拘束されたという事実1つだけでも、日帝が示威闘争を事前に鎮圧するためいかに躍起になったかがよく分かります」

日帝は葬式当日、スンジョンの棺が通る予定の道路の各電柱ごと、５～6人の武装警官を配備し、「礼砲」用だと言って、大砲と機関銃まで据え付け、市民を脅かしました。

日帝の恐喝や弾圧にめげず、スンジョンの葬式が行われる6月10日、ソウルではついに大衆的な反日示威闘争が繰り広げられました。示威闘争の参加者は「朝鮮独立万歳！」、「日本軍は出て行け！」などを叫び、ビラや檄文をまきながら日帝に抵抗しました。

これに慌てふためいた日帝は示威闘争が激しさを増す所に銃砲射撃を加えるなど、鎮圧に躍起になりました。示威闘争の参加者と重武装した日帝の軍隊、警官との衝突で160人余りの示威闘争の参加者が負傷し、200人余りが拘束されました。

日帝は朝鮮に対する殖民地支配期間、6月10日万歳示威闘争だけでなく、植民地支配に抗する朝鮮人民の大小の反日闘争を悪辣に弾圧しました。そして、朝鮮人民に数え切れないほどの不幸と苦痛を強いました。

罪を犯したなら謝罪し、賠償するのが人間社会の初歩の倫理です。ところが、日本の反動勢力は今なお、過去の罪な歴史を否定し、再侵略と共和国押しつぶし策動に躍起になっています。

朝鮮人民は日本の過去の罪な歴史を絶対忘れず、日本が朝鮮民族に強いたあらゆる不幸と苦痛の代償を必ず支払わせるでしょう。

（時事評論）