天人共に怒るべき野蛮行為

天人共に怒るべき野蛮行為

1926年4月、名ばかりの朝鮮封建王朝の最後の皇帝だったスンジョン*1が病死しました。スンジョン皇帝の死亡は、日本帝国主義者の植民地支配下であらゆる不幸と苦痛だけを強いられた朝鮮人民の怒りを高潮させる契機となりました。

スンジョン皇帝が死亡した日から、朝鮮人民の反日闘争を予見した日帝は、直ちにキョンソンに警備司令部を設置しました。そして、スンジョン皇帝の葬式の日と、柩が通る沿道が定められた後には暴圧態勢をさらに強めました。

日帝のこうした威嚇・恐喝にも関わらず、1926年6月10日、キョンソンでは朝鮮封建王朝の最後の皇帝だったスンジョンの葬式を機に、20万人参加のデモが力強く展開されました。

この日の朝、青年学生が檄を飛ばしてデモを繰り広げ、多くの人がこれに答えて、「朝鮮独立万歳！」、「日本軍は撤退せよ！」、「朝鮮独立運動家は団結せよ！」と言うシュプレヒコールをし、大衆挙げてのデモを繰り広げました。これは極悪非道な日帝の植民地支配に対する積もりに積もった恨みと鬱憤の爆発でした。

日帝は、デモ闘争が始まるや、血を見た野獣のように躍起になって銃剣を振るいました。

社会科学院歴史研究所の研究者であるヤン・ギソンさんのお話です。

「日帝は4000人以上の騎馬警察部隊と数百人の憲兵をデモの弾圧に投入し、徒手空拳の平和なデモ隊に銃砲撃まで加えました。そのため160人以上が負傷し、200人以上が逮捕されました。日帝は、キョンソンだけでなく、各地方での大衆デモも過酷に弾圧しました。6月10日万歳デモ闘争への日帝の弾圧を通じて、当時、日帝が実施した『文化政治』の狡猾さと悪辣さがそのままさらけ出されました」

日帝の植民地支配下で朝鮮民族が強いられた不幸と苦痛は計り知れません。にもかかわらず日本の反動勢力は今なお、その人倫にもとる特大の犯罪を覆い隠すためあらゆる手を使っています。

日本の反動勢力がいくら過去の罪を美化しようと尽くしても、歴史は消されるものではありません。

（世界と朝鮮 - 史実）