朝鮮の森林資源を略奪した日帝

朝鮮の森林資源を略奪した日帝

姜成姫（カン・ソンヒ、カン・ソニ）：昔から錦綾なす三千里の山河と呼ばれた朝鮮は森林資源にも恵まれていました。ところが日帝が朝鮮を侵略して以来朝鮮の森林資源は余す所無く破壊され始めました。

日帝は1910年3月から8月までの間に朝鮮の森林資源の実体を具体的に調査したのに基づいて、1911年6月には森林令を公布して同じ年の9月から実施しました。9か条と附則から成っている森林令で日帝は必要な場合朝鮮総督は全ての森林を保安林に編入させる事が出来、また朝鮮の森林を国有林にして日本の資本家或いは団体に思うままに譲渡・売却、そして交換等も出来ると明らかにしました。反面、朝鮮人は警察官の許可無しに森林に立ち入る事は出来ないと規定しました。

朝鮮の林地を占めた日帝は伐採を大々的に行って朝鮮の山々を禿山にしました。朝鮮総督府の斡旋で朝鮮の森林の中でも林木状態が最も良い森林を手に入れた三井物産・住友財閥・片倉産業等日本の大財閥と企業は、大きくて良質の樹木を伐採して木材不足に悩んでいる日本に搬出して暴利を貪りました。

1923年9月1日、関東大震災により住宅と工場・学校等、数100万棟の建物が破壊・焼却されるや日帝は、大震災の復旧に必要な膨大な量の木材を全て朝鮮から補う事にし手当たり次第に伐採して日本に送りました。日帝の強盗そのものの森林資源の略奪により朝鮮人民は莫大な被害を被りました。

森林資源が日帝の手中に落ちたので朝鮮では森林資源を原料とする民族工業、別けてもパルプ・製紙・木材・家具工業等の発展に歯止めが掛けられました。そして警察官の許可無しに森林の立ち入りが禁じられていた朝鮮人民は生活に必要な焚き木も録に出来ませんでした。更には朝鮮が洪水地帯となりその為朝鮮人民は大きな人的・物的被害を受けました。

初歩的な統計資料によりましても1920年代の水害は1910年代に比べて実に3倍に達しました。洪水は年が替わる度に一層頻繁になりそれだけ被害も多大なものでした。正に日帝は朝鮮の貴重な資源を尽く略奪した強盗そのものでした。

日本が誇る経済成長は朝鮮人民の血と汗、朝鮮の貴重な資源によるものです。

日本は朝鮮民族に計り知れない不幸と苦痛を強要し朝鮮民族の発展を遮った過去の罪について反省し、1日も早く清算すべきでしょう。

（世界と朝鮮―史実）