ソル・ミョンスンさんと革命軍歌

ソル・ミョンスンさんと革命軍歌

ソル・ミョンスン*1さんは、金日成賞の受賞者で労働英雄、人民芸術家の称号を受けた貫禄がある音楽家の一人でした。分けても、軍歌の創作で存在感のある人でした。

朝鮮が日本帝国主義者の植民地支配から解放される前、日雇い労働者の貧しい家に生まれたソルさんは、子供のときから音楽が好きでした。偉大な金日成主席によって国が解放され、思う存分音楽の才能を伸ばしていたソルさんは、1950年6月、アメリカの侵略を退ける祖国解放戦争が勃発すると勇躍、銃を手に戦場に馳せ参じました。

戦争が朝鮮人民の勝利に終わった後、ソルさんは軍隊の音楽家になることを決心しました。チュチェ49（1960）年、当時の朝鮮人民軍協奏団専属の作曲家に任命されました。あれから生涯を閉じるまで朝鮮人民軍協奏団で作曲家、作曲室主任、副団長、団長などを歴任し、多くの歌を世に送り出しました。偉大な朝鮮労働党を称える歌や祖国愛、人民の幸せな生活を歌う歌で名を馳せましたが、軍歌の創作でなおさら有名になりました。

ソルさんは、稀に見る情熱家でした。数十年前、朝鮮西海岸の多目的ダムのナンポ閘門の建設場で現場体験をしていたソルさんは、最もハードな潜水作業に当たる兵士たちを手助けたことがありました。その日々、国の防衛も社会主義の建設も取り仕切る人民軍軍人の真骨頂を改めて痛感しました。

氷を割り、深い海底で作業する兵士たちの姿に、たとえ、外海にその足跡は印されていないが、黙々と国を支える兵士たちの精神は戦場の勇士の精神そのものだと強く胸を打たれました。それで創作したのが「祖国は兵士を忘れない」という歌です。

ソルさんが作曲家として活躍した期間に創作した軍歌の中には、社会主義の国を固く守り、繁栄の年代記を綴る人民軍軍人の意志を反映した歌が多くあります。中には「語ってくれる兵士の愛を」、「忠誠の返事、分かりました」、「われらは一当百の歩兵」、「栄える祖国を守って行く」などがあります。

ソルさんは、人民軍軍人と訓練も生活も共にしながら、その楽観的な生活と気高い風格を反映した歌を数多く創作しました。代表作は、「釜馬車走る*2」、「張り合いのある兵士時代」、「中隊生活よい」、「われらの分隊長」などがあります。

ソルさんの一番の功績は偉大な金正日国防委員長の不滅の業績を称える不滅の革命賛歌「金正日将軍の歌*3」を創作したことです。

ソルさんが創作した革命軍歌はその生命力のため、今も人民軍軍人と人民を国の防衛と社会主義強国建設へと力強く励ましています。

（フィーチャー　遠い前線の道）