アメリカは朝鮮戦争の挑発者、侵略の元凶

アメリカは朝鮮戦争の挑発者、侵略の元凶

1950年から1953年までの朝鮮戦争は、アメリカが武力で共和国を押しつぶし、ひいてはアジアと全世界を制覇しようとの野望の下に強行した計画的で挑発的な侵略戦争でした。

第2次大戦後、世界の帝国主義の頭として登場したアメリカは、「世界を指導する使命」を云々し、アジア重視、極東重視の政策を掲げました。

アジアで、しかも大陸の関門に位置する朝鮮に目をつけたアメリカは1945年8月、朝鮮が日帝の植民地支配から解放されるや、対朝鮮侵略策動に一層躍起になりました。

1945年9月、アメリカは厚顔無恥にも「日本軍の降伏の受け付け」という名の下に、南朝鮮を不法に占領し、占領軍の大部分を38度線の境界地帯に配置しました。

1945年9月8日、「解放者」のベールを被って南朝鮮のインチョン港に上陸する米軍

米軍の南朝鮮占領

傀儡軍に徴集された南朝鮮の青年

戦争演習に駆り出された南朝鮮傀儡軍

アメリカは南朝鮮で傀儡軍を編制してアメリカ産の装備で武装させ、戦争準備に拍車をかけました。

社会科学院歴史研究所の研究者であるパク・ムンチョルさんのお話です。

「共和国を世界制覇の野望の実現の足がかりにつくろうとのアメリカの企みは、『A、B、C計画』で一層はっきりと表れました。この『A、B、C計画』は戦争を3段階に分けて、第1段階（A）は朝鮮侵略戦争から始まり、第2段階（B）では戦争を中国の満州へと拡大し、最後の段階（C）ではウラルまでのソ連のシベリア全土の占領を予見しました。これは朝鮮戦争が朝鮮全土を軍事的に占領し、進んではアジアと全世界を制覇しようとの企みから、アメリカが計画的な打算と綿密な準備の下に挑発した侵略戦争だったことをそのまま立証しています。このシナリオは1950年1月、アメリカ統合参謀本部で討議され、批准されました」

6月17日、アメリカ大統領の特使はソウルに入って戦争挑発を指令し、その後、東京で行われたアメリカの国務省と国防総省、統合参謀本部のトップたちの会談ではこの戦争シナリオが最終的に確定されました。

1950年6月18日、38度線を視察するアメリカ国務省顧問のダレス

1950年6月25日、朝鮮戦争挑発

こうした準備の下に1950年6月25日の未明、アメリカはとうとう朝鮮戦争を挑発しました。

歴史的事実はアメリカがまさに、朝鮮戦争の挑発者、戦争放火魔であることをとことん暴いています。

（世界と朝鮮―史実）