こうして始まった朝鮮革命

こうして始まった朝鮮革命

ピョンヤンに朝鮮労働党創立記念搭が高くそびえています。記念塔に「トゥドゥ」の旗を高く掲げ、朝鮮革命の草分けの道を切り開いていく革命家のレリーフ像があります。ここを訪れる人々は「トゥドゥ」の旗の下に進んできた朝鮮革命の誇らしい歴史を感慨深く振り返っています。

20世紀のはじめ、朝鮮人民は日本帝国主義に国を奪われ、多くの人が国を取り戻すための闘いの道に出ました。しかし当時、朝鮮の反日民族解放運動は正しい路線がなく、羅針盤のない船のようにさまよっていました。強盗日本帝国主義を打ち倒し、国を取り戻すためにはどうすればいいか、国の独立後はどんな社会をどのように建てるべきかなど多くの問題が朝鮮革命の前に提起されていました。

革命をはじめた当初からこれを実感した偉大な金日成主席はチュチェ15（1926）年、中国東北地方の華成というところの義塾に入り、その問題に対する解答を探そうと従来の革命的な本を多く耽読しました。

朝鮮革命博物館の功労解説係の称号を受けたオム・スンシルさんのお話です。

「打倒帝国主義同盟が結成された1920年代は朝鮮の民族解放闘争が民族主義運動から共産主義運動へと方向を変える時期でした。金日成主席はチュチェ15（1926）年6月、朝鮮独立のための軍事幹部を養成する華成義塾に入学しました。しかし、義塾では偏狭な民族主義思想のみを教え、先進的な新しい思潮にはまったく背を向けていました。主席はこのような古い方法では朝鮮の独立はもたらせないとみなし、先進的な青年たちで新しいタイプの革命組織を結成することを決心し、その準備に綿密に取り組みました」

主席はチュチェ15（1926）年10月10日、進歩的な青年たちで新しいタイプの革命組織を結成するための予備会議を開き、組織の名前と性格、闘争綱領、活動規範について協議しました。これを踏まえて主席はチュチェ15（1926）年10月17日、新しいタイプの革命組織を結成する歴史的な会議を開き、打倒帝国主義同盟、略して「トゥドゥ」を結成しました。金日成主席は回顧録「世紀とともに」にそのときのことをこう書いています。

「その日、私は目がさえて一睡もできずに夜を明かした。感激と興奮のあまり眠ることができなかった。正直にいってわれわれはあのとき、全世界をたたかいとったかのような感激と喜びに包まれていた。金の山の上に座った億万長者の喜びとこの喜びとをどうして比較できようか。」

打倒帝国主義同盟！朝鮮革命はこうしてスタートしました。打倒帝国主義同盟の結成は日本帝国主義の支配の下で苦しんでいる朝鮮人民を自主的発展の聖なる闘いへと励ました旗じるしとなり、このときから朝鮮革命は苦難を乗り越え、自主の道を力強く進んできました。そのルーツに「トゥドゥ」のような強い組織があったので朝鮮労働党は百戦百勝の力をとどろかしているのです。