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ピョンヤン市*1サドン区域*2チャンチョン野菜専門協同農場*3の管理委員長、つまり責任者のキム・ミョンヨンさんの手記をお送りします。
「チャンチョン野菜専門協同農場は偉大な金日成主席が16回も訪ねたところです。農場のいたるところに主席の足跡が印されており、管理委員長の私の心の中には主席に会ったときの思い出が大切にしまわれています。それで毎年7月ともなりますと主席を偲ぶ思いが一層募ります。
主席が農場を初めて訪れたのは今から52年前のチュチェ53（1964）年1月のある日のことでした。18歳の若い農産技手だった私はそのとき、初めて主席に会いました。主席は農場の人たちと膝を交えて日が暮れるときまで農場の状況を具体的に調べました。当時、農場は農業が振るわず、周辺の農場に比べて農民の暮らしが豊かでない農場でした。この日、主席は是が非でもこの農場を盛り立てるべきだとし、農場が進むべき道を具体的に示しました。
その後、主席は雨の日や雪の日をいとわず、農場を訪ね、また訪ねました。チュチェ56（1967）年の一年だけでも数回に渡って農場を訪ね、農場を野菜産地に作る構想を練りました。もともと、ここチャンチョン*4は土が農作に不適切な粘土質なので、野菜は種を撒くことすら考えも及ばないところでした。
農場の人たちはよそから野菜を買ってきて食べました。主席は粘土質の土地でも野菜を栽培することができると言い、その方途を一つ一つ教えました。そして、直々畑に出向き、野菜栽培の状況を調べました。ある年の秋には白菜一株の重さを量ってみて、12キログラムならたいしたものだ、野菜の作柄が上出来だと評価しました。
また、ある年の春には長い時間、蒸気がたちこめる温室の中にいて、温室野菜の栽培状況を具体的に調べました。忘れられないその春の日に、私は農場を発つ主席にもうお年なのですから、こんなに険しい野道を歩かないでくださいと農場の人みなの心を込めて切々と言いました。そのとき、主席はありがとう、ほんとうにありがとうと言い、私は農村に散策に来る、これは休息をとるのと同じだと微笑みながら言いました。
このように農場を訪ねるのが休息だとし、生涯を閉じるまで農場を現地指導した主席でした。正にその偉大な献身の中でチャンチョンはピョンヤンの野菜産地に打って変わり、農場は裕福な農場として国中に知られるようになりました。
今、農場は敬愛する金正恩元帥の恩情の中、都会的農場になりました。今すぐにでも主席がこの知らせを聞いて農場を訪ねて来るような思いに駆られます。正に、私たちの生活が豊かになればなるほど、主席のやさしい姿が恋しくてなりません」
