1遍の歌が伝えるのは

1遍の歌が伝えるのは

暖かい布団のなかで眠り
ふと目を覚まして思います
知っているのか将軍のこの愛
前の部屋にもその愛
後ろの部屋にもその愛
涙も涸れて老いるこの身
感謝の念に咽び泣きます
あ　金正日将軍
愛の権化

これは「愛についての思い」という歌の1番の歌詞です。共和国英雄の称号を2度も受賞し、祖国統一賞の受賞者でもあるリ・インモ*1さんが生前、作った歌です。世に広く知られたこの歌と共に、消えかかったリ・インモさんの命に活力を注ぎ、革命家の尊い人生を輝かせるよう取り計らった偉大な金正日総書記の熱い愛情は今も伝説のように伝えられています。

1950年代の厳しい祖国解放戦争の時、従軍記者だったリさんは敵軍に逮捕され、南朝鮮で34年間という長い歳月、獄中生活を強いられましたが、金正日総書記の愛情こもる措置によって共和国に戻ることができました。リさんが革命家の節操を守り、共和国に戻る当時、医学界はすでにリさんに死を宣告した状態でした。蘇生は不可能だと引導を渡されたリさんでしたが、主席と総書記の許で90歳まで生き、革命家としての人生を輝かせました。

総書記は多忙な中でもリさんの健康と生活のためには何も惜しみませんでした。前線視察と現地指導が続くなかでも、数回にわたってリさんの病状を案じ、治療対策を立てました。そして、リさんが新しい立派な家でこれまで味わうことのできなかった幸せを思う存分満喫するよう恩情の限りを尽くしました。

同志のためなら何も惜しまない偉大な愛はリさんの心臓に活力を与え、運命転換の奇跡をもたらしました。リさんは総書記の愛情のなか、金日成勲章の受勲者、国の英雄になり、信念と意志の権化として、生涯を閉じるまで従軍記者の義務を立派に果たしました。

リさんの孫娘オ・ボラムさんはこう話します。

「祖父が34年もの長い間、南朝鮮で信念を守って戦ったのは指導者の信頼を受けた戦士として、また、革命家として当然のことでした。しかし、総書記は祖父を信念と意志の権化に押し立て、恩情の限りを施しました。その愛情と信頼が余りにも大きく、ありがたいものなので祖父はペンを取り、称賛の歌を作り、文を書いたものでした。今も私は祖父が作った歌をよく歌っています。なかでも『愛についての思い』、この歌をよく歌っています。この歌はこの世で一番ありがたい総書記に捧げる祖父の感謝感激の歌です」

偉人の許で人生を輝かせたリさんの一生は「愛についての思い」、この歌と共に総書記の同志愛を今に伝え、次の世代に革命家の信念の何たるかを教えています。

孫の手を取って歩き
ふと足を止めて思います
知っているのか将軍のこの愛
寒い監房で震えていた私
杖の人生で萎れていた私
あなたの大きな愛を受け
たそがれ時に涙ぐみます
あ　金正日将軍
愛の権化

この愛に勝るは何もない
分断線超えて知りました
いつも忘れはしない将軍の愛
大事な国を覚えさせ
革命の道に導いた
あくまで惜しんで押し立てる
その恩がありがたい
あ　金正日将軍
愛の権化

（偉人伝）