祖国と人民が忘れない信念と意志の典型

祖国と人民が忘れない信念と意志の典型

ピョンヤンのトンイル通り*1に朝鮮人民の間で信念と意志の化身として知られた不屈の愛国の闘士リ・インモ*2さんの胸像が建てられています。リさんはアメリカが引き起こした1950年代の朝鮮戦争の時、敵に逮捕され、34年と言う長い間、南朝鮮で獄中生活を強いられながらも偉大な金日成主席と偉大な金正日総書記、朝鮮労働党への信念と道義を守って闘いました。

リさんは生涯を通して革命家は自分の指導者と党にどのように従い、党と革命に立てた誓いをどのように守るべきかを実際の行動で示した信念と意志の典型です。日本帝国主義植民地支配の暗澹たる時期、今のリャンガン道*3キムヒョングォン郡*4の貧しい焼畑農業を行なう家庭に生まれたリ・インモさんは国なき民の悲しみを骨身にしみるほど体験しながら成長しました。

このようなリさんを革命の道へと導いたのは抗日の女性英雄金正淑女史でした。チュチェ26（1937）年、ポチョンボ戦闘直後、プンサンというところに派遣され、祖国光復会組織を結成した女史はリさんに会って革命の信念を深く刻んでくれました。

女史の指導の下、リさんは祖国光復会プンサン地区革命委員会の西部地区責任者として活動しながら組織を拡大し、金日成主席の全民抗争の路線を貫くために励みました。

主席は回顧録「世紀とともに」で、リ・インモは天から降ってきた人間ではない、彼を世界に知られる信念と意志の化身にしたのは祖国光復会の組織であり、その組織の種を三千里津々浦々に播きつけるため千辛万苦したペクトゥ山の闘士であったと思い起こしました。

リさんにとって祖国はすなわち金日成主席であり、朝鮮労働党は信念の柱でした。それで、リさんは国の解放後も、厳しい祖国解放戦争の時も変わることなく主席と党に従ってきました。

従軍記者として活動しながら人民軍軍人と人民を戦争勝利へと励ましていたリさんは銃傷を負ってチュチェ41（1952）年1月、逮捕されました。リさんが閉じ込められた監房は幅は1メートルそこそこ、長さは2、3メートルぐらいで一筋の陽光も差し込まない独房でした。

刑吏たちはリさんの信念を挫こうと骨が砕け、皮膚がちぎれるほどの拷問を加えました。毎日のように中世そのものの拷問が加えられ、ありとあらゆる懐柔、卑劣な謀略としつこい恐喝、それに、耐え難い空腹と寒さが続く獄中生活は筆舌に尽くしがたいものでした。しかし、リさんは朝鮮労働党員の良心と故郷の愛する家族を裏切ることはできませんでした。

主席と党に立てた誓い、抗日の女性英雄金正淑女史から受けた格別の信頼、熱い祖国愛はリさんを信念と意志の強者に作りました。リさんは主席から与えられた政治的生命を守って屈することなく闘い、朝鮮労働党員の高潔な革命精神と強い意志を世界に誇り示しました。

母なる祖国は国に尽くした息子を数十年の間、片時も忘れていませんでした。偉大な金正日総書記は南朝鮮で獄中生活を強いられながらも信念と操をまもったリ・インモさんを信念と志の化身と呼んで、リさんの送還闘争を繰り広げるようにしました。

総書記の崇高な同志愛と気高い革命的信義によって、リさんはチュチェ82（1993）年3月19日、懐かしい祖国に帰ることができました。金日成主席と金正日総書記は多忙な中にも数回にわたってリさんに会い、深くも深い配慮を寄せました。

主席と総書記に見守られて、リさんは共和国の最高勲章である金日成勲章を授かり、2度の共和国英雄称号と祖国統一賞の受賞者になりました。リさんがなくなった後、総書記はトンイル通りにリさんの胸像を建てて国中の人がリさんの精神を見習うようにしました。

リ・インモさんの生涯と闘争精神は人民軍軍人と人民みなに、死すとも革命の信念を捨てるな、すれば最後の勝利者になり、党と指導者、国と人民が永遠に忘れないという貴い人生の哲理を教えています。